プラごみ削減の取り組みで海洋プラスチックごみ問題の解決へ

2020年1月28日生活

テレビや新聞でプラスチックごみの削減が叫ばれています。人間にとってプラスチックはストローやペットボトルなどに使うと便利なので今日、さまざまなところで使われています。

なぜプラスチックごみが問題なのか?プラスチックごみの削減の取り組み、海洋プラスチックごみ問題で私たちにできることについて考えてみましょう。

なぜプラスチックごみが問題なのか?

使った後に不要になったあとポイ捨てされて適切に処分されないプラスチックごみは、風や雨によって川から海に流れてしまいます。環境省が2016年に日本全国で漂着ごみを回収した量は約3万トンに及びます。その内訳はプラスチックごみがほとんどなのです。

海に生きる生物たちは、海に漂流しているビニール袋等のプラスチックを餌と間違えて食べてしまいます。

2019年3月、ニュースにもなりましたがフィリピンの海岸でクジラが打ち上げられました。その死んだクジラを解剖してみると40キロものビニール袋が出てきました。

2018年夏でも日本の鎌倉で死んだ子供のクジラが打ち上げられ、胃の中からプラスチックごみが出てきました。

このような例が世界各国から報告されています。クジラたちは漂流するビニール袋を餌と間違えて食べてしまい、消化しないビニール袋がお腹の中にたまりビニール袋だらけになってしまい、本来の魚などのエサを食べることが出来ずに栄養失調の末、死に至ったと考えられています。

クジラだけでなく、海鳥やウミガメやイルカもプラスチックごみを餌と間違えて食べてしまったり、体にプラスティック製の袋や網がからんでしまい傷ついたり死んでしまう生き物が後を絶ちません。

また、プラスティックごみが小さくなった「マイクロプラスチック」を貝や魚が食べてしまうことも報告されています。食物連鎖による生体濃縮によりその貝や魚を食べた大きな魚や海鳥や人間の健康にも影響がでることが心配されています。

プラごみ削減の企業の取り組み

日本で家庭から排出されるプラスチックごみは84%回収されていて、回収されたプラスチックごみのほぼ全てを2017年まで中国に輸出していましたが、2018年の1月に中国が輸入しなくなったため、行くところがないプラスチックごみが溢れてしまっています。

リサイクルを考えるより最初からプラスチックごみを作らないのが先決なことなのです。

プラスチックごみ削減の取り組みは企業や個人で行われます。ここでは17社の企業の取り組みを見てみましょう。

マクドナルド

2018年9月からイギリスとアイルランドで計1,361店舗でプラスチック製ストローから紙製ストローへの移行をしています。目標として2025年までにプラスチックストローを日本のマクドナルドを含む全世界の店舗で切り替えを検討すると発表しました。
参考:
マック、プラ製ストロー廃止へ 日本も検討、25年までに – ITmedia ビジネスオンライン

すかいらーく

様々なお店を展開しているすかいらーくグループは2018年12月から2020年までに順次、全業態の使い捨てプラスチック製ストローの使用を順次廃止するとしています。提供するのはタピオカ入りの飲み物を頼んだ時と利用者から頼まれたときだけにするとしていましたが、ジョナサン、バーミヤンのタピオカドリンクにもバイオマスストローTMを使用しています。バイオマスストローTMは、すかいらーくグループが所有する商標です(商標登録出願済)。
参考:
プレスリリース_190605_6月6日よりすかいらーくレストランツ全店で使い捨てプラスチック製ストローを廃止 | 2019年 | プレスリリース | すかいらーくグループ

アメリカ・ディズニーランド

2019年半ばまでに全ディズニーランドで、プラスチックストロー、使い捨てマドラーを廃止し年間1億7500万本以上のストロー、1300万本以上のマドラー使用を削減すると発表していますが、運営会社が異なるオリエンタルランドの東京ディズニーリゾートには今の所適用されていません。ホテルやクルーズ船のアメニティも使い捨てではなく、詰め替え式にすると発表しています。
参考:
米ディズニーがプラスチック製ストローの廃止を発表 東京ディズニーリゾートは「対象外」とオリエンタルランド – ねとらぼ

スターバックス

プラスチックごみによる環境への深刻な汚染の懸念が高まっていることに対応して、2020年までに世界28,000店舗で飲むときに使うストローの廃止、イギリス・ロンドンのスターバックスでロンドン市内の25店舗で使い捨てカップ代5ペンスの徴収を開始することを発表しました。2018年2月からの3か月間は試験的に導入し、顧客の反応を調査しました。
参考:
スタバ、プラスチック製ストローを廃止 2020年までに – BBCニュース

味の素

2030年までにプラスチック廃棄ごみ0を目指しています。包装もプラスチックから紙製品にしています。
参考:
味の素グループのプラスチック廃棄物の考え方

IKEA

店舗・レストランで2020年までに使い捨てプラスチック製品7種類を廃止する計画を発表しました。また、その他プラスチック製品のものは2030年までに一掃されます。
参考:
CNN.co.jp : イケア、使い捨てプラスチック一掃へ 店舗とレストランで全廃

成田空港

グループ直営飲食店やラウンジで使用するストローを紙製に切り替え始めました。2019年内には直営39店舗で使用するショッピングバッグをエコ素材に100%切り替える予定。
2020年2月までに生分解性のあるショッピングバッグの素材や強度についての検証を実施し、実用性の高いものから順次導入していく予定。
また成田空港オリジナルのエコバッグを用意し、土産物として販売。2020年4月までに導入し、プラスチック製ショッピングバッグの使用量削減につなげる。
参考:成田空港、プラスチックゴミ削減 紙ストローやエコバッグ

JAL

日本航空の成田、羽田両空港の国際線ファーストクラスラウンジでプラスチック特許成形技術を用いた幼児用耐熱性食器「iiwan(いいわん)」が採用されました。土に埋めると微生物によって分解され、有害物質を出さずに処理できます。

マリオットホテル

世界6,500ヶ所以上の傘下のグループホテル全体で、2019年7月までにプラスチック製ストローを廃止すると発表した。要望がある場合は紙のストローを提供し、マドラーは木製にするとしています。
参考:
マリオット、ハイアットが相次いでプラスチックストロー廃止 ホテル業界に普及なるか | 民泊・ホテルテックメディア Airstair

ハイアット

ハイアットは世界中のハイアットホテルからプラスチック製のストローやドリンクピックを廃止するということを発表しています。2018年9月1日以降、環境に優しい代替品を使用し、プラスチック製使い捨てストローとドリンクピックは要望があるときのみ提供するとしています。
参考:
ハイアット、世界各地のハイアットホテルでプラスチック製ストローとドリンクピックを廃止 – 観光経済新聞

ユニリーバ

2025年までに
・プラスチック・パッケージを100%再利用可能、リサイクル可能、堆肥化可能にすること
・使用するプラスチックの少なくとも25%を再生プラスチックに切り替えることを発表しています。
参考:プラスチックへの取り組み | サステナビリティ | ユニリーバ・ジャパン

三井住友海上火災保険

三井住友海上火災保険は、本店とMS&ADインシュアランスグループHD本社の駿河台ビルの社員食堂等でのプラスチック製ストロー・カップを廃止し、紙製品に変えました。カップのプラスティック製ふたは順次紙製品に変えられます。
参考:
社員食堂等でのプラスチック製ストロー・カップの使用廃止について

ボルボ

2018年5月18日に発表されたプレスリリースによりますと、2019年末までに全世界のオフィス、社員食堂、イベントでのプラスチック製品を廃止すると発表しています。
参考:
環境意識の強さの現れ…ボルボは使い捨てプラスチック使用を2019年までにやめると発表 | ボルボ・カー香里園 | ネクステージのボルボ正規販売店

H&M

2018年12月5日からプラスチック袋を廃止し、小さな紙袋以外の袋を20円として販売し海洋ごみに取り組む団体に寄付します。マイバックの利用をお客さんに呼びかけ2030年までに全製品の原材料をリサイクル素材または天然素材へ切り替えます。
参考:
“脱プラスチック”でH&Mも紙製袋に!環境に優しい「代替素材」に商機 – FNN.jpプライムオンライン

良品計画

無印良品は2019年4月に開店した世界旗艦店「無印良品 銀座」で買い物袋を基本的に紙袋製になりました。2019年度中に全国の店舗で靴下やレギンスなど、商品を陳列する際に使われるプラスチック製のフックも紙製に置き換えます。
参考:
無印良品が銀座の新店で「脱プラ」を本格化 買い物袋以外にアレも紙製に (1/2) – ITmedia ビジネスオンライン

ZARA

現在ZARAでは紙袋とビニール袋どちらかを聞かれますが、2019年以降は再生紙を利用した紙袋に統一されます。
参考:
「ザラ」がプラスチック製ショッピングバッグを廃止、紙袋は再生紙使用へ

ユニクロ

世界2,000店舗で包装材やレジ袋の見直しをしています。すでに製品も試作段階にあり、安全性・安定性・消費者の反応を見て切り替え時期をきめるようです。2020年までに、全世界のグループ全体で、店頭での使い捨てプラスチック包装を85%(約7800トン)の削減を目指しています。
参考:
ユニクロがプラスチック製レジ袋を廃止へ。9月から環境配慮した紙製に順次切り替える | ハフポスト

海洋プラスチックごみ問題で私たちにできること

プラスチックもちゃんと分ければ資源ごみです。我々の住んでいる日本では社会の仕組みとしてプラスチックごみを分別回収してリサイクルできる体制があります。

しかし、日本の廃プラスチックのリサイクル率は低く27.8%です。回収された容器包装プラスチックは半分以上は燃やして発電や熱利用に使われ、14%は使われないまま焼却や埋め立てることで処分されています。

プラスチックの3Rを推進しプラスチックを上手に利用することで海洋プラスチック問題の解消を図っていけます。

プラスチックの3R
リデュース ごみになるものを減らす
リユース  繰り返し使う
リサイクル 原材料として再生利用する

我々が出来ることでプラスチックごみを減らすのは、マイバックの利用、マイボトルを持ち、プラスチックのペットボトルは買わない、マイ箸を持ち歩きましょう。

まとめ

海洋プラスチックごみ問題対策によるプラごみ削減の取り組みは、最近になって大々的に取り上げられる様になりましたが、以前から気にしていた消費者は多いと思います。スーパーに行くときにはマイバックを持参してレジ袋は断る人は多かったです。

なぜプラスチックごみが問題なのか?、プラごみ削減の企業の取り組み、海洋プラスチックごみ問題で私たちにできることを見てきました。

これからもマイバックを持ってスーパーに行こうと思います。1人の力は小さくても何人もの人が同じようにしてくれれば、きっとプラスチックごみは減ると思います。信念をもって「プラスチックの3R」を実行しましょう。

2020年1月28日生活

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