シャボン玉液に砂糖を入れて作るとなぜ割れにくいの?
疑問にお答えします
シャボン玉といえば、子供の頃に遊んだ懐かしい遊びの一つですね。
シャボン玉液を作るときは普通、水と洗剤だけで作ることが多いかもしれませんが、砂糖を加えることで割れにくくなります。
この記事では、シャボン玉液に砂糖を加えるとなぜ割れにくくなるのか、その原理について解説します。
また、以下についても詳しく解説します。
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- シャボン玉液は食器用洗剤で作れます
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- 入れる砂糖の種類
- 界面活性剤が目や口に入ったときの対処法
- シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくするには
- 洗濯ノリ
- ヒアルロン酸化粧水
- はちみつ
- 片栗粉
- シャボン玉は割れやすいけれどきれいにする方法
- シャボン玉が割れる理由は3つあります
- 大きなシャボン玉を作る手順
- 市販のシャボン玉液
ぜひ、参考にしてシャボン玉作りを楽しんでください。
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくいのは砂糖がシャボン玉液の粘性を高めるから
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくいのは、砂糖がシャボン玉液の粘性を高めるからです。以下で詳しく説明します。
- シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由
- ちなみに水だけではなぜ割れやすい?
- 水に界面活性剤を入れると水だけのときよりもシャボン玉は割れにくくなる
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由は、砂糖がシャボン玉液の粘性を高めて、シャボン玉液(水と界面活性剤)の結合力を強化するからです。
この粘性が高まると、シャボン玉の膜はより厚く、強く、柔軟になり、外部の圧力や衝撃に対して強くなります。
粘性とは、液体やガスがどれくらいサラサラかドロドロかを表す言葉です。
粘性が高いとドロドロしていて、流れにくいです。例えば、ハチミツは水より粘性が高く、水はハチミツよりサラサラしていて流れやすいです。
粘性が高いか低いかは、その液体の中で分子がどれくらいくっつきやすいかによって決まります。分子がよくくっつくと、流れにくくなります。
また、温かいと粘性が低くなり、サラサラになりやすく、寒いと粘性が高くなり、ドロドロになりやすいです。これは、暖かいと分子が元気に動きまわるからで、寒いと分子があまり動かないからです。
しかし、砂糖を多く入れすぎると、シャボン玉がうまく作れなくなる場合があるので、砂糖を適量を加えることが重要です。
ちなみに水だけではなぜ割れやすい?
水だけだと水は一か所に集まろうとする「凝集能力」が強いので、水の泡が出来たとしても泡はすぐに割れてしまいます。
水に界面活性剤を入れると水だけのときよりもシャボン玉は割れにくくなる
市販されているシャボン液には「3パーセント以下の界面活性剤」が含まれています。
界面活性剤は水にも油にも溶ける性質を持っています。
界面活性剤と水が混ざり合うことで、水の「凝集能力」が弱まってシャボンの膜が作られ、シャボンの膜が界面活性剤で保護されて、水だけのときよりもシャボン玉は割れにくくなります。
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方を紹介します。
- シャボン玉液は食器用洗剤で作れます
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- 入れる砂糖の種類
シャボン玉液は食器用洗剤で作れます
市販のシャボン玉液でなくても、食器用洗剤でシャボン玉ができます。
割れにくいシャボン玉を作るためには、界面活性剤の割合が高い食器用洗剤を選ぶといいでしょう。
界面活性剤は、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをします。
界面活性剤が多ければ多いほど、シャボン玉は割れにくくなります。
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
砂糖を入れた割れにくくなるシャボン玉液の作り方は、砂糖を水によく溶かして、食器用洗剤をいれてシャボン玉液を作るだけです。
砂糖の量は適量で大丈夫ですが、多く入れるときは砂糖が溶けにくいので、ぬるま湯で溶かしましょう。
入れる砂糖の種類
砂糖の種類は、グラニュー糖がさらさらしていて水に溶けやすいですが、ガムシロップでも代用できます。
お湯が用意できない場合は、ガムシロップを入れましょう。
アラビアガムの入っているガムシロップを入れると、アラビアガムの作用で壊れにくいシャボン玉ができます。
界面活性剤が目や口に入ったときの対処法
食器用洗剤に含まれている合成界面活性剤は、人体や環境に対して悪影響を及ぼす危険性があります。
自作するにしても市販のシャボン玉液を使うにしても、シャボン玉液が目や口に入らないように注意しましょう。
目を守るためには「ゴーグル」を付けるといいでしょう。
もし、シャボン玉液が目に入ってしまった場合は、必ず、すぐに流水で15分以上十分に洗い流してください。
目をこすると傷つくため、こすらず静かに洗い流して目の充血や痛み、違和感がある場合はかならず眼科へ行きましょう。
もし、シャボン玉液を誤って飲んでしまったときは、水で口をすすぎ口の中に残っているシャボン玉液を出します。
さらに、次のようにしましょう。
【飲んだ】
少量の場合は、牛乳、卵白(なければ水)を飲ませ、様子をみてください。
体重10キロ当たり30mlを越える場合は、牛乳、卵白(なければ水)を飲ませ、医師へ。【目に入った】15分以上流水でよく洗い、痛みがあれば、眼科へ。
シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくするには
砂糖を入れてつくる以外でシャボン玉を割れにくくする方法を探してみました。
食器用洗剤を入れて作ったシャボン玉液に、次の4つのどれかを入れて作ります。
- 洗濯ノリ
- ヒアルロン酸化粧水
- はちみつ
- 片栗粉
洗濯ノリ
100均やドラックストアに売っている洗濯ノリを使ってみましょう。
シャボン玉の膜に柔軟性ができて割れにくくなります。
洗濯ノリは砂糖と違い「適量」がお湯や水などの条件により変わってきますので、どのくらいのお湯や水にどのくらいの量の洗濯ノリを入れたらいいかは、いろいろ試してみて実験するのも楽しいです。
ヒアルロン酸化粧水
化粧水の成分比率でいれる量は変わってきますが、だいたい小さじ1くらい入れるといいといわれています。
また化粧水には他の成分も入っているので入れる量もかわってきます。
もし、うまくいかないのならドラックストアでグリセリンだけを買ってくるのもいいでしょう。
すると割れにくいシャボン玉ができます。
はちみつ
はちみつを入れるとシャボン玉の表面に薄い糖の膜ができるので割れにくく長持ちします。
飴細工のように変形させることが可能です。
片栗粉
片栗粉でシャボン玉をつくると弾力が増し、道具から離れやすくなりシャボン玉が丸くなろうとする力が強くなります。
シャボン玉は割れやすいけれどきれいにする方法
虹色のシャボン玉に見えるのは、太陽の光がシャボン玉の膜で反射したり屈折したりしているからです。
シャボン玉は割れやすくて、あまり長持ちはしないですが「松ヤニ」はきれいな虹色のシャボン玉が作れます。
他には、日本酒やラム酒などのお酒類や緑茶などのお茶類がいいそうです。
とくに、ラム酒などのお酒をスポイトで2滴程度入れ10分ほど放置してシャボン玉を作ると、キレイな色になるそうです。
シャボン玉が割れる理由は3つあります
なぜシャボン玉は割れるのでしょうか?
割れにくいシャボン玉でもいつかは割れてしまいます。
シャボン玉が割れてしまう理由は3つあります。
- シャボン玉の膜にホコリやチリなどがぶつかって割れる
- シャボン玉の表面の薄い石鹸膜の水が蒸発して割れる
- シャボン玉の上部が重力によって薄くなって割れる
大きなシャボン玉を作る手順
- 台所用洗剤・PVA系洗濯ノリ・ぬるま湯・ガムシロップ60グラム程度と2リットルの何も入っていないペットボトルを用意します。
- シャボン玉液は(1:2:4)の割合で台所洗剤を250ミリリットル:PVA系洗濯ノリ500ミリリットル:ぬるま湯1000ミリリットルで作ります。
- ペットボトルに台所洗剤・PVA系洗濯ノリ・ぬるま湯・ガムシロップを入れふたをしっかり閉めて1日おいて大きな泡が消えるまで待ちます。
- シャボン玉をつくる大きな「わっか」は針金のハンガーを丸くして作ります。シャボン液をしっかり含ませるため、わっかの部分に毛糸や布を巻き付けます。
- 平べったい容器にシャボン液をいれ浸します。十分浸したら、そっと斜めに持ち上げ、ゆっくりわっかをうごかし、手首をくるっと回して大きなシャボン玉の完成です。
市販のシャボン玉液
界面活性剤が3%以下のシャボン玉液が販売されているので紹介します。
シャボン玉を自分で作ると台所用洗剤に含まれる界面活性剤は濃度が濃いので心配ですが、最近は安全に配慮したシャボン玉液が売られています。
自分で作るシャボン玉液では不安な方は買ってみてもいいかもです。
市販のシャボン玉液を強くしたり割れにくくするのにも、砂糖かガムシロップを入れて作ってみてください。
ただし、ないとは思いますが、市販のシャボン玉液の説明に「砂糖を入れてはダメ」などの表示があったら入れてはダメですよ。
まとめ
- シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくいのは砂糖がシャボン玉液の粘性を高めるから
- シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由は、砂糖がシャボン玉液の粘性を高めて、シャボン玉液(水と界面活性剤)の結合力を強化するからです。 - ちなみに水だけではなぜ割れやすい?
- 水に界面活性剤を入れると水だけのときよりもシャボン玉は割れにくくなる
- シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくくなる理由
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- シャボン玉液は食器用洗剤で作れます
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- 入れる砂糖の種類
- 界面活性剤が目や口に入ったときの対処法
- シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくするには
- 洗濯ノリ
- ヒアルロン酸化粧水
- はちみつ
- 片栗粉
- シャボン玉は割れやすいけれどきれいにする方法
松ヤニはきれいな虹色のシャボン玉を作れます。
日本酒やラム酒などのお酒類や、緑茶などのお茶類もいいようです。 - シャボン玉が割れる理由は3つあります
・シャボン玉の膜にホコリやチリなどがぶつかって割れる
・シャボン玉の表面の薄い石鹸膜の水が蒸発して割れる
・シャボン玉の上部が重力によって薄くなって割れる - 大きなシャボン玉を作る手順
シャボン玉をつくる大きなわっかは針金のハンガーを丸くして作ります。シャボン液をしっかり含ませるため、わっかの部分に毛糸や布を巻き付けます。 - 市販のシャボン玉液
シャボン玉を自分で作ると台所用洗剤に含まれる界面活性剤は濃度が濃いので心配ですが、最近は安全に配慮したシャボン玉液を売っていることが多いです。
皮膚に割れたシャボン玉が付くので、皮膚が弱い人は夏は暑いですが、皮膚を露出しないほうがいいでしょう。
天気のいい日はシャボン玉を飛ばして遊びたいですね^^