
シャボン玉液に砂糖を入れて作るとなぜ割れにくいの?

シャボン玉液に砂糖を入れて作るとなぜ割れにくいの?

疑問にお答えします
シャボン玉といえば、子供の頃に遊んだ懐かしい遊びの一つですよね。
シャボン玉液を作るときは、普通、水と洗剤だけで作ることが多いかもしれませんが、実は、砂糖を加えることで割れにくくなります。
今回は、シャボン玉液に砂糖を加えるとなぜ割れにくくなるのか、その原理について解説します。
また、砂糖を入れたシャボン玉液の作り方、市販のシャボン玉液について、シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくする方法、シャボン玉は割れやすいけれど虹色にする方法、なぜシャボン玉は割れるのか?、大きなシャボン玉を作る方法についても詳しく紹介します。
ぜひ、参考にして、シャボン玉作りを楽しんでみてください。
シャボン玉液に砂糖を入れて作るとなぜ割れにくいの?

シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくい
シャボン玉液に砂糖を入れて作ると割れにくい理由は、砂糖を入れると洗剤の界面活性剤分子と砂糖水の高親和性で表面の薄い石鹸膜の水が蒸発しにくくなるためです。
水だけでは?
水だけだと水は一か所に集まろうとする「凝集能力」が強いので、水の泡が出来たとしても泡はすぐに割れてしまいます。
界面活性剤を入れると
市販されているシャボン液には「3パーセント以下の界面活性剤」が含まれていて、界面活性剤は水にも油にも溶ける性質を持っています。
界面活性剤と水が混ざり合うことで、水の「凝集能力」が弱まってシャボンの膜が作られシャボンの膜が界面活性剤で保護されて、水だけのときよりもシャボン玉は割れにくくなります。
砂糖を加えると
さらにシャボン玉液に砂糖を加えて作ると、割れにくく大きなシャボン玉が作られます。
シャボン玉は、表面の薄い石鹸膜の水が蒸発して割れてしまいますが、砂糖を入れると洗剤の界面活性剤分子と砂糖水の高親和性で表面の薄い石鹸膜の水が蒸発しにくくなり割れにくくなります。
また砂糖を入れることによって、シャボン玉液の粘度が高くなって膜が強くなって割れにくく大きなシャボン玉が作られます。
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方です。
食器用洗剤がベース
市販のシャボン玉液でなくても、食器用洗剤で割れにくいシャボン玉ができます。
割れにくいシャボン玉を作るためには、界面活性剤の割合が高い食器用洗剤を選ぶといいでしょう。
界面活性剤は、水と油のように混じり合わないものを混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄の働きをします。
界面活性剤が多ければ多いほど、シャボン玉は割れにくくなります。
砂糖を入れたシャボン玉液の作り方は、砂糖を水によく溶かして、食器用洗剤をいれてシャボン玉液を作るだけです。
砂糖の量は適量で大丈夫ですが、多く入れるときは砂糖が溶けにくいので、ぬるま湯で溶かしましょう。
砂糖の種類は、グラニュー糖がさらさらしていて水に溶けやすいですが、ガムシロップでも代用できるので、お湯が用意できない場合はガムシロップを入れましょう。
アラビアガムの入っているガムシロップを入れると、アラビアガムの作用で壊れにくいシャボン玉ができます。
界面活性剤が目や口に入ったときの対処法
食器用洗剤に含まれている合成界面活性剤は、人体や環境に対して悪影響を及ぼす危険性があります。
自作するにしても市販のシャボン玉液を使うにしても、シャボン玉液が目や口に入らないように注意しましょう。
目を守るためには「ゴーグル」を付けるといいでしょう。
もし、シャボン玉液が目に入ってしまった場合は、必ず、すぐに流水で15分以上十分に洗い流してください。
目をこすると傷つくため、こすらず静かに洗い流して目の充血や痛み、違和感がある場合はかならず眼科へ行きましょう。
もしシャボン玉液を誤飲してしまったときは、水で口をすすぎ口の中に残っているシャボン玉液を出します。
さらに、飲んでしまった場合は、
【飲んだ】
少量の場合は、牛乳、卵白(なければ水)を飲ませ、様子をみてください。
体重10キロ当たり30mlを越える場合は、牛乳、卵白(なければ水)を飲ませ、医師へ。【目に入った】15分以上流水でよく洗い、痛みがあれば、眼科へ。
市販のシャボン玉液には、界面活性剤が3%以下のシャボン玉液が販売されていますのでご紹介します。
市販のシャボン玉液
シャボン玉を自分で作ると台所用洗剤に含まれる界面活性剤は濃度が濃いので心配ですが、最近は安全に配慮したシャボン玉液を売っているとこが多いです。
自分で作るシャボン玉液では不安な方は買ってみてもいいかもです。
市販のシャボン玉液を強くしたり割れにくくするのにも、砂糖(ガムシロップ)を入れて作ってみてください。
ただし、無いとは思いますが市販のシャボン玉液の説明に「砂糖を入れてはダメ」などの表示があったら入れてはダメです。
シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくする

シャボン玉の砂糖以外の方法
砂糖を入れてつくる以外でシャボン玉を割れにくくする方法を探してみました。食器用洗剤を入れて作ったシャボン玉液にどれかを入れて作ります。
洗濯ノリ
100均やドラックストアに売っている洗濯ノリを使ってみましょう。
シャボン玉の膜に柔軟性ができて割れにくくなります。
洗濯ノリは砂糖と違い「適量」がお湯や水などの条件により変わってきますので、どのくらいのお湯や水にどのくらいの量の洗濯ノリを入れたらいいかは、いろいろ試してみて実験するのも楽しいです。
ヒアルロン酸化粧水
化粧水の成分比率でいれる量は変わってきますが、だいたい小さじ1くらい入れるといいといわれています。
また化粧水には他の成分も入っているので入れる量もかわってきます。
もし、うまくいかないのならドラックストアでグリセリンだけを買ってくるのもいいでしょう。
すると割れにくいシャボン玉ができます。
はちみつ
はちみつを入れるとシャボン玉の表面に薄い糖の膜ができるので割れにくく長持ちします。
飴細工のように変形させることが可能です。
片栗粉
片栗粉でシャボン玉をつくると弾力が増し、道具から離れやすくなりシャボン玉が丸くなろうとする力が強くなります。
シャボン玉は割れやすいけれど虹色にする方法
虹色のシャボン玉に見えるのは、太陽の光がシャボン玉の膜で反射したり屈折したりしているからです。
シャボン玉は割れやすくて、あまり長持ちはしないですが松ヤニはきれいな虹色のシャボン玉を作れます。
他にも日本酒やラム酒などのお酒類や緑茶などのお茶類がいいようで、とくにラム酒などのお酒をスポイトで2滴程度入れ10分ほど放置してシャボン玉を作るとキレイな色になります。
なぜシャボン玉は割れるのか?
なぜシャボン玉は割れるのでしょうか?
割れにくいシャボン玉でもいつかは割れてしまいます。
シャボン玉が割れてしまう理由は3つあります。
- シャボン玉の膜にホコリやチリなどがぶつかって割れる
- シャボン玉の表面の薄い石鹸膜の水が蒸発して割れる
- シャボン玉の上部が重力によって薄くなって割れる
大きなシャボン玉を作るには・・・
1. 台所用洗剤・PVA系洗濯ノリ・ぬるま湯・ガムシロップ60グラム程度と2リットルの何も入っていないペットボトルを用意します。
シャボン玉液は(1:2:4)の割合で台所洗剤を250ミリリットル:PVA系洗濯ノリ500ミリリットル:ぬるま湯1000ミリリットルで作ります。
2. ペットボトルに台所洗剤・PVA系洗濯ノリ・ぬるま湯・ガムシロップを入れふたをしっかり閉めて1日おいて大きな泡が消えるまで待ちます。
3. シャボン玉をつくる大きなわっかは針金のハンガーを丸くして作ります。シャボン液をしっかり含ませるため、わっかの部分に毛糸や布を巻き付けます。
4. 平べったい容器にシャボン液をいれ浸します。十分浸したら、そっと斜めに持ち上げ、ゆっくりわっかをうごかし、手首をくるっと回してシャボン玉の完成です。
まとめ
- シャボン玉液に砂糖を入れて作るとなぜ割れにくいの?
- 水だけでは?
- 界面活性剤を入れると
- 砂糖を加えると
砂糖を入れると洗剤の界面活性剤分子と砂糖水の高親和性のため、表面の薄い石鹸膜の水が蒸発しにくくなり割れにくくなります。また、砂糖を入れることによってシャボン玉液の粘度が高くなって膜が強くなって割れにくく大きなシャボン玉が作られます。
- 砂糖を入れたシャボン玉液の作り方
- 食器用洗剤がベース
- 界面活性剤が目や口に入ったときの対処法
- 市販のシャボン玉液
シャボン玉を自分で作ると台所用洗剤に含まれる界面活性剤は濃度が濃いので心配ですが、最近は安全に配慮したシャボン玉液を売っていることが多いです。 - シャボン玉を砂糖以外の方法で割れにくくする
- 洗濯ノリ
- ヒアルロン酸化粧水
- はちみつ
- 片栗粉
- シャボン玉は割れやすいけれど虹色にする方法
松ヤニはきれいな虹色のシャボン玉を作れます。
日本酒やラム酒などのお酒類や、緑茶などのお茶類もいいようです。 - なぜシャボン玉は割れるのか?
・シャボン玉の膜にホコリやチリなどがぶつかって割れる
・シャボン玉の表面の薄い石鹸膜の水が蒸発して割れる
・シャボン玉の上部が重力によって薄くなって割れる - 大きなシャボン玉を作るには・・・
シャボン玉をつくる大きなわっかは針金のハンガーを丸くして作ります。シャボン液をしっかり含ませるため、わっかの部分に毛糸や布を巻き付けます。
皮膚に割れたシャボン玉が付くので、皮膚が弱い人は夏は暑いですが、皮膚を露出しないほうがいいでしょう。
天気のいい日はシャボン玉を飛ばして遊びたいですね^^
