5月病の原因、症状、対策、治療法を知りたい
お教えします
春の新緑が落ち着き初夏の訪れを感じる季節になると「5月病」に悩まされる方も少なくないでしょう。
5月病とは何でしょうか。
5月病の原因や症状、対策、治療法について詳しく解説し、さらに5月病とよく比較される「6月病」についても触れていきます。
5月病や6月病を乗り越え、健康で快適な日々を送るための知識を深めていきましょう。
5月病とは
五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。
出典:五月病 – Wikipedia
正式に5月病という病名はなく、医師からは適応障害やうつ病と診断されます。
新入社員の場合、4月に入社したという大きな環境の変化があるので、原因になるストレスは大きいものがあります。
また、社会人として働きざかりの人でも昇進によって周りからの期待と新しい環境での過剰なストレスがかかり、5月病を招いてしまうことがあります。
5月病の原因
日本では4月になると新社会人はそれまでの環境の元での生活から、会社に通勤するという生活に変化します。
4月のうちは会社に適応しようとして規則正しい生活リズムを行って会社に行きますが、ゴールデンウィーク中に不規則な生活にもどった結果、規則正しいリズムが崩れてしまいます。
例えば、ゴールデンウィークに日常であまり身体を使ってなかった人が、海外に行って長期間の日程を目一杯使って旅行した場合、時差ボケも重なって疲労が溜まります。
家でのんびりしていた人でも、日頃出来なかったゲームや映画などを見て、深夜まで起きていて寝るのが朝方になってしまい昼夜逆転の生活になってしまう人もいます。
どちらの場合でも会社に行く日に朝起きれなくて会社に行くのがいやになり5月病になります。
また、職場における、
- パワハラ
- セクハラ
- 過重労働
などもストレスになり、5月病の発生原因になります。
5月病の症状
5月病の症状は、
- 夜眠れない
- 疲れが取れない
- 食欲がわかない
- やる気がしない
- 気力がわかない
- 不安感が募る
- 焦燥感がある
- 誰とも会いたくない
などの症状が出ます。
5月病の対策
5月病にならないようにきちんと対策し治療しておかないと、慢性病である6月病になります。
5月病の対策にはストレス耐性を強化することが必要です。
ストレス耐性を強化する
- 充分な睡眠時間を確保する
- 食生活を正す
- 筋トレをする
充分な睡眠時間を確保する
睡眠不足はストレスが溜まりやすく、それが原因で眠れなくなってさらに睡眠不足になってしまいます。
この悪循環でストレスはさらに溜まっていきます。
寝る直前までパソコンやスマホを見ていると、脳の緊張状態が解けないままなので、少なくとも寝る1時間前には見るのをやめてゆっくりと過ごしましょう。
睡眠不足が続いて昼間に仕事の作業効率が落ちてしまうなら、昼寝が出来る場所を見つけて座ったままでも良いので仮眠をとりましょう。
食生活を正す
タンパク質を積極的に摂る
仕事が忙しいからとおにぎりやパンなどの簡単な食事で済ませないで、タンパク質を多く摂るようにしましょう。
精神の健康に深いかかわりのある神経伝達物質の材料は、タンパク質から作られます。
- 肉類
- 魚介類
- 卵類
- 大豆製品
- 乳製品
ビタミンB群を摂る
ビタミンB群が不足すると、タンパク質をアミノ酸に変えることができなくなり、脳の栄養や神経伝達物質が作られません。
ビタミンB群を多く含む食品を多く摂るようにしましょう。
ビタミンB1を多く含む食品
豚肉・うなぎ・たらこ・ナッツ類
ビタミンB2を多く含む食品
豚レバー・鶏レバー・牛レバー・うなぎ・牛乳
ビタミンB6を多く含む食品
かつお・まぐろ・牛レバー・さんま・バナナ
ビタミンB12を多く含む食品
牛レバー・鶏レバー・カキ・さんま・あさり・にしん
筋トレをする
5月病にかかっていても、抑うつ状態がひどくなければ筋トレをしましょう。
筋トレをすると、以下の各種ホルモンが分泌されます。
- テストステロン
- セロトニン
- ドーパミン
- ノルアドレナリン
- エンドルフィン
ホルモンにより、筋トレが精神に与える影響は大きいので、やれば自信が付くので少しでも筋肉に負荷をかけることを試してみてください。
参考:なぜ“筋トレをすると自信がつく”と言われるのか?運動時に出る「ホルモン」の種類と効果 | 健康×スポーツ『MELOS』
5月病の治療
5月病の治療には必ず専門医を受診しましょう。
心療内科や精神科の専門医を受診する
5月病を対策しても症状が改善しないときにはすぐに、心療内科や精神科などの専門医を受診することを強くおすすめします。
5月病である適応障害の治療方法は、原因となる強いストレス(葛藤的状況)からの開放になります。
必要であれば、医師に診断書を書いてもらい会社に休職の申請をしましょう。
傷病手当金を受け取ることも出来るので手続きしましょう。
5月病の治療は医師から、
- 精神療法
- 薬物療法
が提案され、治療が開始されます。
適応障害の症状が改善しないで何年も継続している場合、うつ病やその他の精神疾患が懸念されます。
うつ病を放置しておくと自殺に及んでしまう恐れがあります。
医師に自分の症状を的確に説明して、精神療法や薬物療法でうつ病に効く薬を医師に処方してもらって、1日も早く症状を和らげることが重要です。
6月病とは
5月病は急性疾患ですが、最近増えているといわれる6月病は慢性疾患になります。
5月病の原因になったストレスを我慢し続けて「うつ病」になったのが「6月病」と考えられます。
6月病にならないように早いうちに5月病の対処をして、5月病を長引かせないようにすることが大事です。
5月病である適応障害は発病した早期に治療を受ければ、多くの人が回復すると考えられています。
6月病に慢性化する前に心療内科や精神科の専門医を受診することを強くおすすめします。
参考:適応障害について | メディカルノート
適応障害(ストレス因関連障害)人形町メンタルクリニック 中央区・日本橋 心療内科・精神科
まとめ
「5月病とは?原因から治療法まで徹底解説!6月病も含めて考える」をお伝えしました。
5月病とは
新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。
5月病の原因
4月のうちは、会社や仕事へ適応しようとして、張り切って会社に行きますが、ゴールデンウィークに不規則な生活にもどってしまって規則正しいリズムが崩れるからです。職場におけるパワハラ、セクハラ、過重労働などもストレスになり5月病の原因になります。
5月病の症状
身体的には、疲れているのに夜眠れなくなるので疲れが取れなくなったり、食欲がわかなかったり、精神的には、やる気がしない、気力がわかない、不安感が募る、焦燥感がある、誰とも会いたくないなどの症状が出ます。
5月病の対策
ストレス耐性を強化しましょう
1.充分な睡眠時間を確保する
2.食生活を正す
タンパク質を積極的に摂りましょう。
ビタミンB群を摂りましょう
3.筋トレをする
5月病の治療法
心療内科や精神科の専門医を受診しよう
症状が改善しないときは、すぐに心療内科や精神科の専門医を受診することを強くおすすめします。
6月病とは
5月病の原因になったストレスを我慢し続けて「うつ病」になったのが「6月病」と考えられます。
いまは大変つらいと思いますが、5月病や6月病が治ることをお祈りしています。