
山の日の由来は?

- 山の日の由来は?
- なぜ8月11日になったの?
- 山の日にちなむ山の恩恵について
- 富士山の日
- 欧米先進国の休日数と比較してどうなの?

こんな「山の日」の疑問にお答えします
2016年(平成28年)から8月11日が「山の日」になりました。
2023年の山の日が来ても、まだ8回しか訪れていない、新しい祝日です。
山の日は、日本国内で山々の恩恵を感謝する日です。
山々は、自然災害からの防御や飲料水、農作物の水源として、私たちに多くの恩恵をもたらしています。
山々は私たちの生活に欠かせない存在であり、この日を機に、自然環境や地球環境を守るために何かできることを考えてみるのも良いかもしれません。
山の日の由来は?
山の日の由来は、特にありません。
ただ、山の日の由来めいたことでは、
- 山の日ができるまでは6月と8月に祝日がなかったので8月にした
- 八という字が山の姿に見える
- 11が木が立っているように見える
という説があります。
山の日の由来ではないですが、国会議員の中からは
- 「海の日があって山の日がないので、山の日も作りましょう」
- 「ただでさえ祝日が多いのに、海だ山だと言い出したらきりがない」
などという意見があったようです。
なぜ8月11日になった?
8月11日という日付そのものに意味はありません。
山の日が日本の祝日として正式に決まる前は、それぞれの県単位で山の日を制定していました。
「山の日制定議連」という議員連盟が、日本山岳協会など山岳5団体などから聞き取りを行って、山の日にふさわしい日を模索しました。
山の日が決まるまでは、いくつかの案が出されて、
- 6月上旬
- 海の日(7月の第3月曜日)の翌日
- お盆前
- 日曜日を祝日とする
などがありました。
お盆休みは、大多数の地域で月遅れのお盆の8月13日から16日までの間なので、お盆休みに入る前の日の8月12日を山の日にしようとする案が一旦、採用されました。
しかし、1985年(昭和60年)8月12日は、日本航空123便が群馬県の御巣鷹山に墜落した日です。
多数の犠牲者が出て、史上最悪の航空事故の日になりました。
多くの人命が失われた8月12日を、お祝いの日にするのは良くないとの意見が出ました。
一旦採用された案が覆り、8月12日は却下され、前日の8月11日が、山の日に決定されました。
山の日にちなむ山の恩恵について
山の日に由来はないですが、趣旨はあります。
山の日の趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」です。
我々が住む日本の国土は7割が山地です。
山の国である日本ではいろいろな山で山岳信仰があります。
神聖な山を崇拝の対象にしています。
それは、海外でも同様です。

山に対して畏敬の念を抱きつつ、森林の木々から作られる家や家具などの恵みに感謝して生きています。
近代に入ってからも、山岳信仰を意識の中では残しつつ、レジャーとしての登山が盛んに行われるようになりました。
現代では登山の他に、キャンプやスキーなど様々なレジャーが行われています。
われわれは、山の恩恵を恵みとして享受しつつ生活しています。
新しく誕生した「山の日」をきっかけにして、山からもらえる恵みについて感謝しつつ、もっと山のことを考える機会にしましょう。
富士山の日

富士山の日
山つながりで、富士山の日についても、少しお付き合いください。
富士山は、日本のシンボルで聖地です。
その昔、噴火していたころは、怒る神の山として崇められていました、
そのころの富士山は、登ることは禁じられていました。
遠くから拝んで祈るだけでした。
平安末期になると、噴火活動が静まってきました。
山岳信仰の修験者達が、富士山の霊力を得ようとして富士登山をはじめました。
しばらくして、その修験者とともに、一般の人も富士山に登るようになりました。
現在では、交通網が発達したことによって、誰もが気軽に富士登山ができます。
しかし、気軽に富士山に登ることが出来るようになっても、富士山への信仰は残っています。
ご来光を拝んだり、富士山頂の旧噴火口にある火口壁の上の登山道を一周するお鉢巡りや、八海巡礼などは今でも行われています。
参考:富士山登山の歴史を知ろう!登山の多様化と周辺レジャーまとめ
富士山を抱く静岡県と山梨県とが共同で、富士山の日条例の制定をして、2月23日を富士山の日としています。
語呂合わせで富(2)士(2)山(3)の日です。
富士山の日の2月23日は、静岡県では県立の学校が休みです。
山梨県は、学校は休みではありません。
施設によっては、入館料が無料になったり、プレゼントなどの特典を用意している場合や、イベントなどの開催があります。
即位された、新天皇のお誕生日が2月23日なので、富士山の日は祝日になりました。
欧米先進国の休日数と比較して

欧米先進国の休日数と比較して
山の日ができて、日本の祝日の数は16日になりました。
- フランス11日
- アメリカ10日
- ドイツ9日
- イギリス8日
の欧米の先進国諸国と比較すると、日本の祝日数が最も多くなりました。
思ったよりアメリカの祝日は少ないです。
アメリカ人は基本的に、自分で休む日を自由に決めています。
たとえば土日も仕事をして月曜日から休みにするなどしています。
昔、アメリカなどから日本人は働きすぎなので、休日を増やすように言い寄られていました。
山の日が増えたので、祝日の数だけは先進国で一番多くなりました。
有給さえ取りづらい日本なのに、山の日などの祝日の数だけは先進国で一番多いのは皮肉なものです。
まとめ
山の日の由来は特にありません。
8月11日という日付そのものにも意味はありません。
1985年(昭和60年)8月12日は、日本航空123便が群馬県の御巣鷹山に墜落して、多数の犠牲者が出た史上最悪の航空事故の日です。
山の日を8月12日にしたら、お祝いの日になるので良くないとの意見が出て、採用された案が覆り前日の8月11日に決定されました。
山の日に由来はないですが趣旨は、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」です。
富士山は日本のシンボルで聖地ですが、富士山を抱く静岡県と山梨県とが共同で富士山の日条例の制定をして2月23日を富士山の日としています。
語呂合わせで、富(2)士(2)山(3)の日です。
即位された新天皇のお誕生日が2月23日なので、天皇誕生日の変更で、2月23日の富士山の日は祝日になりました。
昔、日本人は働きすぎているので、休日を増やすように諸外国から言い寄られていました。
有給さえ取りづらい日本なのに、山の日などの祝日の数だけは先進国で一番多いのは皮肉なものです。
以上、「山の日の由来は?なぜ8月11日に?山の恩恵について、富士山の日はいつ?」でした。
参考になれば幸いです。


