煎り大豆は一日何粒まで?
お教えします
節分では、煎り大豆を自分の年の数と同じか、一つ多く食べて厄除けをしますが、大豆に含まれる大豆イソフラボンを摂りすぎると、健康上よろしくないようです。
高齢になると食べる数が増えるので、厄除けができたとしても煎り大豆の数を何個まで食べて大丈夫なのか気になると思います。
節分でなくても煎り大豆が好きなら、普段のおやつでも食べるでしょう。
このブログの別の記事で蒸し大豆は一日何粒まで?食べすぎると?ダイエットには?で、蒸し大豆のことを書きましたが、煎り大豆は同じ大豆でも、大豆イソフラボンの含有量が異なります。
「食品安全委員会」などの資料を参考にして 「煎り大豆は一日に何粒食べる?大豆イソフラボンのとりすぎに注意」について解説します。
よろしかったら最後までご覧ください。
煎り大豆は一日に何粒まで?
大豆はゆでたり蒸したりすると重さが増えますが、乾いた大豆は軽いので20個で約7gです。
1個あたり約0.35gになります。
炒り(煎り)大豆 100g中のイソフラボン(アグリコン)の含有量は、200mg前後です。
食品安全委員会は、大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限値を70〜75mgに設定しています。
大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限値を、低い方の70mgとした場合で計算してみましょう。
100g:200mg=x:70mg
7000÷200=35g
35g÷0.35g=100粒
煎り大豆は一日に何粒まで?という答えは、100粒までということになりました。
なんと不思議なことに、日本人の平均寿命が伸びて人生100年時代が訪れると言われている寿命と同じです。
100歳を超えたご長寿の方は、それ以上食べられなくて残念だと思いますが、年齢と同じか1個多い数が100個以上になってしまったら、煎り大豆は100個以上は食べないほうが良いでしょう。
100歳以下の方でも、1日の中で煎り大豆以外の納豆や豆腐などの大豆食品を食べていたら、煎り大豆を食べる数は減らしてくださいね。
大豆イソフラボンの摂りすぎに注意
大豆イソフラボンの摂りすぎには注意しなければなりません。
食品安全委員会の2006年5月 の資料ですが、
例えば骨粗しょう症、乳がんや前立腺がん等の予防効果が期待されるが、
一方、乳がん発症や再発等のリスクを高める可能性も考えられる。しかし未だ実際に多くの研究が行われている段階にあり、ヒトにおける大豆イソフラボンの有効性と安全性についての議論は確立していない。
厚生労働省は、カルシウムに富む食品(牛乳・乳製品、豆類、緑黄色野菜)の成人の1日あたりの平均摂取量の目標値を「牛乳・乳製品 130 g、豆類 100g、緑黄色野菜 120 g以上」を推進しています。
豆類100gという数字は、カルシウムだけを見たら摂取したほうがいいかもしれません。
しかし、煎り大豆 100g中のイソフラボン(アグリコン)の含有量は、200mg前後含まれています。
大豆イソフラボンの1日の摂取目安量の上限値は70〜75mgに設定されているので、1日で煎り大豆を100g食べるのは食べ過ぎだと思います。
参考:21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)について
大豆イソフラボンの1日の上限値を超えても
食品安全委員会では大豆イソフラボンの1日の摂取量の上限値を、安全を考えて70~75mgに設定しています。
ただし、1日で摂る大豆イソフラボンの摂取量には注意が必要ですが、大豆イソフラボンの1日の上限値を超えたとしてもすぐに健康被害はないと食品安全委員会は言っています。
煎り大豆100gは食べ過ぎかもしれませんが、毎日食べなければそれほど神経質にならなくてもいいのかもしれません。
なお、大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量の上限値、70~75 ㎎/日は、この量を毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値であること、また、大豆食品からの摂取量がこの上限値を超えることにより、直ちに、健康被害に結びつくというものではないことを強調しておく。
大豆や大豆食品は、日本人の不足しがちなタンパク質やカルシウムを効果的に取り入れられます。
大豆食品を食べ過ぎると良くないですが、大豆は必要な食品です。
煎り大豆に限らず大豆食品を積極的に食べて、食事のバランスを整えることで、健康的な食生活を送ることが大事でしょう。
まとめ
- 煎り大豆は一日に何粒まで?
煎り大豆は一日に何粒まで?という答えですが、100粒までということになりました。 - 大豆イソフラボンの摂りすぎに注意
乳がん発症や再発等のリスクを高める危険性も考えられます。 - 大豆イソフラボンの1日の上限値を超えても
大豆食品からの摂取量がこの上限値を超えることにより、直ちに、健康被害に結びつくというものではありません。
過ぎたるは及ばざるが如しで大豆食品を食べ過ぎると良くないですが、大豆は体にとって有意な食品なので、煎り大豆に限らず大豆食品を積極的に食べましょう。
食事のバランスを整えることで、健康的な食生活を送ることが大事です。