- 舌苔ってなに?
- 取り方とつかないようにする方法は?
お教えします
口臭の原因は舌苔(ぜったい)にあるのをご存知でしょうか。
舌苔とは舌の表面に溜まった食べ物の残りや細菌などで形成される白っぽい膜のことを指します。
この記事では、舌苔を効果的に取り除き、口臭を予防するための正しい舌ケアのポイントをご紹介します。
毎日の口腔ケアにお役立てください。
舌苔とは?
舌苔(ぜったい)とは「舌についた汚れ」で、口臭の原因のひとつになります。
汚れの成分は、
- 唾液
- 食べ物のカス
- 細菌
などです。
舌は上あごや食べ物や歯との摩擦により、表面の粘膜が新陳代謝をくりかえしていますが、舌苔ができて舌の表面が白っぽくなった時は、疲れていたり新陳代謝がうまくいっていないことが多いです。
舌苔は熱病や胃腸病、脱水症状になっているときもできます。
とくに高齢者は抵抗力が落ちているので、細菌が多く含まれる舌苔がたくさん付着していると誤嚥性肺炎になる危険性があるので気を付けましょう。
舌苔の種類
舌苔には5種類のタイプがあります。
- 熱化タイプ
- ネバネバ湿化タイプ
- カラカラ乾燥タイプ
- ドロドロ血流タイプ
- ギザギザ浮腫タイプ
熱化タイプ
口臭は肉が焦げたような臭いです。
舌が赤くなっていて血流の多い「熱化タイプ」です。
舌が赤くコケは少なめで一見するとツルリときれいに見えますが、舌が赤すぎるのは熱で体がのぼせていることを意味します。
糖尿病や高血圧に気をつけましょう。
ネバネバ湿化タイプ
口臭は硫黄のような臭いです。
胃と肝臓が弱くなっている状態です。
ネバネバ湿化タイプの舌苔は黄色くなっています。
このような人はゲップが出たり鼻炎や関節炎になりやすく、粘り気のある鼻水が出るなど全身的にどこか「粘り」があります。
カラカラ乾燥タイプ
口臭は乾いた雑巾臭がします。
唾液の分泌が少ないカラカラ乾燥タイプの人は、舌に大きなシワがあるのが特徴です。
ドロドロ血流タイプ
口臭は血生臭いです。
舌は紫色で、更年期女性に多いです。
ドロドロ血液タイプで血流が悪いです。
血液の中の酸素が欠乏して、皮膚などが青黒くなるチアノーゼになった時のように、舌が紫色になります。
ギザギザ浮腫タイプ
ギザギザ浮腫タイプは水分で舌が膨れ周りがギザギザになっていて、舌がんのリスクがあります。
台風の時期に体調がこわれやすい性質があります。
冷え性や疲れやすい人は要注意です。
舌苔の取り方
舌苔をきれいに取り除くための口腔ケアをご紹介します。
- 適度な舌磨き
- 薬用マウスウォッシュの使用
- スプーンの裏か指の腹に塩を付けて舌を掻く
適度な舌磨き
舌専用の舌ブラシがあるので利用しましょう。
水に浸した舌ブラシを軽く舌に当ててください。強いと舌を傷つけてしまいます。
ブラシに汚れが着かなくなるまでやりますが、やりすぎには注意です。
舌の奥を重点的にやりましょう。
奥の方にクレーターの様にくぼんでいるところがあって、そこに細菌が繁殖しています。
薬用マウスウォッシュの使用
舌磨きをする時間がないときやより舌磨きを完ぺきにしたい場合は、薬用の殺菌作用のあるマウスウォッシュを使いましょう。
嫌なにおいのもととなる細菌を殺菌することができます。
スプーンの裏か指の腹に塩を付けて舌を掻く
日本には昔から「へら状」のもので舌の汚れをゴシゴシとる習慣があります。
歯ブラシで舌苔をこすると毛先が舌乳頭の奥まで入りこみ組織を傷つけるので、スプーンの裏側や指の腹に塩をつけて舌の奥にある「くぼみ」を中心にキレイにしましょう。
ぬめりを取っていくのですが、ぬめりを「掻きだす」ということが重要です。
舌苔をつかないようにする方法
舌苔をつかないようにする方法をお伝えします。
- 鼻呼吸をする
- 食後に口をすすぐ
- 水分をしっかりと摂る
- 生活習慣の改善も重要
鼻呼吸をする
口の中の乾燥が舌苔をつきやすくするので、昼夜を問わず口呼吸をやめて鼻呼吸をしましょう。
食後に口をすすぐ
食後に口をすすぐことで、口の中に食べ物のカスが残らないようにすることができます。
水分をしっかりと摂る
水分をしっかり摂りましょう。唾液は自然の洗浄液とも言えますので、水分を摂ることで口の中を常に清潔に保つことができます。
生活習慣の改善も重要
生活習慣を改善しましょう。禁煙、健康的な食事、十分な睡眠などが舌苔の予防に役立ちます。
これらの方法を日常的に行うことで、舌苔を付けないようにすることが可能です。
まとめ
- 舌苔とは? 舌苔とは「舌についた汚れ」で、汚れの内容は唾液や食べ物のカス・細菌などが主な成分です。
- 舌苔の種類
- 熱化タイプ
- ネバネバ湿化タイプ
- カラカラ乾燥タイプ
- ドロドロ血流タイプ
- ギザギザ浮腫タイプ
- 舌苔の取り方
- 適度な舌磨き
- 薬用マウスウォッシュの使用
- スプーンの裏か指の腹に塩を付けて舌を掻く
- 舌苔をつかないようにする方法
- 鼻呼吸をする
- 食後に口をすすぐ
- 水分をしっかりと摂る
- 生活習慣の改善も重要
私達は生きている過程で個性のある生活習慣を続けていくことで舌も少しずつ形や色が変化します。
「理想の舌」とされるのは小学校の低学年の子供に見られる、淡いピンク色で白い苔が少しついている舌です。
健康なら舌苔はつきにくいです。
自分の舌の状態を観察することによって体調の良し悪しの判断が出来るので、ついてしまった舌苔を観察して健康管理に役立てましょう。