バレンタインデーの由来や起源は?日本で女性から男性にチョコを渡すのはなぜ?

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バレンタインデーは、聖バレンタインデーまたはセイントバレンタインデーといいます。

2021年のバレンタインデーは2月14日(日曜日)です。

バレンタインデーの日本では女性から男性にチョコレートを渡すのが定番になっていますが、欧米では、男性が自分の妻や恋人にプレゼントを贈り、家族や親友などと一緒に祝います。

バレンタインデーを禁止している国もありますが、日本以外のアジア諸国では、韓国では日本の影響で女性から男性へチョコレートを贈ることが多く、中国、台湾、タイ、ベトナム、シンガポール、フィリピンは欧米のように男性から女性にプレゼントを贈ったりレストランに食事にでかけます。

バレンタインデーの由来と、日本で女性から男性にチョコを渡す理由をご紹介します。

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バレンタインデーの由来と起源は?

バレンタインデーの由来

バレンタインデーはローマ皇帝から虐げられたにもかかわらず、キリスト教に命を捧げた聖ウァレンティヌス(バレンタイン)に由来する記念日です。

地球全体の約77%が、どれかを信じている世界5大宗教「キリスト教、イスラム教、仏教、ユダヤ教、ヒンズー教」ですが、全ての宗教の中で、一番信者数が多いキリスト教は23億人を超えています。

キリスト教では年中行事として毎年2月14日に、「カップルの愛の誓いの日」としてバレンタインの行事を行っています。

聖バレンタインは聖人の中に30人以上いると言われていて、バレンタインデーの由来になった2人の殉教者の聖バレンタインには多くの共通点があるので、バレンタイン研究者の中には、この2人は同一人物ではないかと考える人もいます。

ローマ帝国はキリスト教を弾圧しましたが、常に迫害が続いたわけではなく、何度かの迫害と容認される時期がありました。

どちらのバレンタインもキリスト教を弾圧していた、違う年の2月14日ローマ帝国皇帝のクラウディウス2世によって処刑されました。

一人目の司祭のバレンタインはキリスト教徒の迫害下で逮捕され、キリスト教の信仰をやめるようにクラウディウス2世から迫られて従わなかったため自宅軟禁の刑に処されました。

軟禁された建物の所有者には目が見えない娘がいて、バレンタインに神の能力を見せてほしいと煽動したところ、バレンタインは神の力で娘の目を見えるようにしました。

喜んだ一家全員はキリスト教を信じるようになりましたが、そのことを聞きつけたクラウディウス2世はバレンタインを処刑してしまいました。

二人目の主教のバレンタインは、ある学者が自分の一人息子の体の障害を治療してくれるように頼み、応じたバレンタインが一晩中、息子のからだが良くなるように祈ると、まっすぐ立つこともしゃべることもできなかった息子の障害がすっかり治ってしまいました。

学者一家と一緒に見ていた学者達はキリスト教に改宗しましたが、さきほどと同じくこの話を聞きつけたクラウディウス2世により逮捕され、改宗に応じなかったためバレンタインは処刑されました。

上記の話はキリスト教への熱い信仰と時の権力者からの弾圧によって起きた、悲しいお話ですが、これだけではバレンタインデーが「カップルの愛の誓いの日」の日になることは不自然な感じです。

続いてバレンタインデーの起源についてです。バレンタインデーの起源には3人目のバレンタインが登場します。

バレンタインデーの起源

ローマ帝国時代のローマで2月14日は、ローマ神話で女性の結婚生活を守護する女神である「ユーノー」の祝日でした。

次の日の2月15日はその年の豊作を願って行われる神や超越者が多く存在する「多神教」の祭日「ルペルカリア祭」の初日でした。

ルペルカリア祭は、裸になった男性が生贄のヤギと犬を神に捧げ、少年たちがヤギと犬の皮をはぎ、その皮でできたムチで、未婚の女性を叩き多産や豊穣を願いました。

ルペルカリア祭は人々にとても人気がある祭りでした。

ローマ帝国時代は、若い男女は暮らしが別々で、ルペルカリア祭の前日に女性達は、桶の中に自分の名前や手紙を書いて入れました。

ルペルカリア祭の当日に男性は1枚だけ桶から手紙をひいて、名前が書いてある女性とパートナーになり、祭りの間中はずっと一緒にいることができたので、多くの男女は恋をして結婚に至りました。

当時のローマ帝国皇帝のクラウディウス2世は、兵士たちが結婚すると、妻を残して戦争に行かなくてはならないので、戦に対する士気が下がるという理由で結婚を禁止しました。

そんなときウァレンティヌス(バレンタイン)は、クラウディウス2世の命令で結婚を禁止された兵士たちを憐れんで、密かに結婚式を執り行っていました。

内緒で結婚式をおこなっていたことが、クラウディウス2世にバレて、ウァレンティヌス(バレンタイン)は、2度と結婚式はやらないように命令されました。

それにもかかわらずウァレンティヌス(バレンタイン)は、命令に従わなかったため捕えられました。

ウァレンティヌス(バレンタイン)の罪は重く、処刑されてしまうことになるのですが、ウァレンティヌス(バレンタイン)は、看守の娘に恋をして「あなたのバレンタインより」と書かれた手紙を書いています。

ウァレンティヌス(バレンタイン)の処刑日はルペルカリア祭の前日である2月14日が選ばれ、ウァレンティヌス(バレンタイン)はルペルカリア祭に捧げる生贄とされました。

ちなみに生贄(いけにえ)とは神への供物として生きた動物を供えることで、人間を神への生贄とすることは、人身御供(ひとみごくう)といいます。

現在のバレンタインカードを贈る習慣はルペルカリア祭で男性が女性に渡す手紙ウァレンティヌス(バレンタイン)が渡した手紙がルーツになっているようです。

ルペルカリア祭は人気があり、ローマ帝国でキリスト教が認められてからも約150年間、5世紀まで行われていました。

キリスト教会は、ルペルカリア祭にキリスト教に由来する理由をつける必要があったので、ルペルカリア祭はバレンタイン由来の祭りであると解釈を変更し、ルペルカリア祭の前日の2月14日は祭日になり「恋人たちの日」になりました。

5世紀の終わりにローマ教皇ゲラシウス1世によってルペルカリア祭は廃止されましたが、カトリック教会は2月14日に殉職した二人の聖バレンタインを祝福するためにルペルカリア祭に代わるキリスト教の祝日としてバレンタインデーを新しく設けました。

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なぜ日本では女性から男性にチョコを渡すのか?

バレンタインデーは欧米や、日本や韓国以外のアジアでは男性から女性に贈り物を贈りますが、なぜ日本では女性から男性にチョコレートを渡すのでしょうか?

日本で最初にバレンタインデーに、チョコレートを贈ることを発案したのは、神戸のモロゾフ製菓で、昭和11年(1936年)2月の英字新聞に「「あなたのバレンタイン(=愛しい方)にチョコレートを贈りましょう」という広告を掲載しています。

その後1958年頃からバレンタインデーが流行しましたが、本格的に定着したのは1970年後半に、毎年2月に売上が落ち込む製菓会社メリーチョコレートカンパニーが、「日本型のバレンタインデー」として女性から好きな男性にチョコレートを贈る企画を考えたので、それからだんだんと流行りだしました。

2月14日が平日だった時には会社で女子から「義理チョコ」をいただくことも多くありますが、現在コロナ禍でリモートワークで自宅勤務中の場合にはあげなくて済みそうです。

そもそも2021年2月14日は日曜日で多くの企業は公休で、義理チョコをあげる必要はないので、もし本命の彼がいたら「本命チョコ」で愛の詰まったチョコレートを贈りましょう。

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まとめ

バレンタインデーはローマ皇帝から虐げられたにもかかわらず、キリスト教に命を捧げた聖ウァレンティヌス(バレンタイン)に由来する記念日です。

バレンタインデーの諸説ある起源のなかで古くからあり人気のあったルペルカリア祭は、5世紀の終わりにローマ教皇ゲラシウス1世によって廃止されましたが、カトリック教会は2月14日に殉職した二人の聖バレンタインを祝福するためにルペルカリア祭に代わるキリスト教の祝日としてバレンタインデーを新しく設けました。

結局、キリスト教会が当時人気のあったルペルカリア祭をキリスト教に命を捧げ殉職した3名の聖ウァレンティヌス(バレンタイン)の伝説と結び付けて祝日にして祝ったということです。

日本でのバレンタインデーは、キリスト教との関連はほとんど意識されてなく、チョコレートの販促企画で流行した女性から男性への愛情表明の機会だと認識されています。

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