
5月病と6月病の認識と対処法:原因、症状、対策、治療について

- 褐色脂肪細胞を増やす方法は?
- 活性化させる方法は?

お答えします
過剰に蓄積される白色脂肪細胞は、健康に悪影響を及ぼすことが知られています。
一方で、褐色脂肪細胞は身体を温めたりエネルギーを消費するなど、体にとって有益な働きをすることがわかっています。
本記事では、褐色脂肪細胞を増やす方法と、その活性化させる方法について紹介します。
適切な方法で褐色脂肪細胞を増やすことで、代謝を上げて痩せやすくなったり、肥満などの疾患リスクを低減することが期待されます。
白色脂肪細胞との違いにも触れ、身体にとって脂肪細胞が果たす役割について理解を深めましょう。
褐色脂肪細胞を増やす方法
褐色脂肪細胞は、脂肪や脂質を燃やすのがメインの仕事です。
年を取るとともに褐色脂肪細胞が減っていく傾向があり、太ってBMIが高くなってしまいます。
褐色脂肪細胞を増やして活性化すると太りにくく、痩せやすい体になります。
褐色脂肪細胞を増やす方法をご紹介します。
- 運動
- 寒さによる震えでイリシンを刺激
です。
運動
褐色脂肪を増やす方法で一番いいのは、運動です。
運動をすることにより、白色脂肪細胞が減り褐色脂肪細胞が増えることがわかっています。
褐色脂肪細胞は運動で増えて、代謝も活性化します。
健康な人の褐色脂肪細胞には、ほかの組織に働きかける今まで知られていない因子があると推察されています。
人間には褐色脂肪細胞の移植はまだ行えないですが、褐色脂肪の増やし方として、運動で鍛えた人の褐色脂肪細胞を運動不足で脂肪の多い人に移植すると、移植後に血液中の糖を正常に戻す能力とインスリン感受性が改善するかもしれません。
褐色脂肪細胞の移植は肥満の改善が期待できそうですが、現時点では自分で運動するしか褐色脂肪細胞を増やす方法はありません。
寒さによる震えでイリシンを刺激
もう一つの褐色脂肪を増やす方法です。
イリシンというホルモンの役割は、脂肪を燃焼させることです。
イリシンを寒さによる震えで刺激すると、運動と同じように白色脂肪細胞が褐色脂肪細胞に変化します。
1時間の適度な運動と同等のイリシンの上昇は、約10~15分の寒さによる震えでもたらされます。
さらにイリシンの働きには、白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞に変える遺伝子を活性化させるというものまであります。
褐色脂肪を活性化させる方法
褐色脂肪細胞を活性化させる方法をご紹介します。
「寒い・冷たい」と感じたときに活性化
褐色脂肪細胞は身体が「寒い・冷たい」と感じたときに活発に働きます。
冷たい刺激によって呼吸に現れるエネルギー消費量がどう変わるかを調べるための実験が行われました。
冷たい水に手を浸した後では、エネルギー消費量の平均値が浸す前より上がり、基礎代謝も上がって脂肪が燃焼されました。
以下は身体に「寒い・冷たい」と感じさせる方法です。
- アイスベルトを首に巻く
- 温冷シャワー浴
- ペットボトル法
- 水泳
アイスベルトを首に巻く
夏に熱中症にならないようにするために首に巻く、アイスベルトがいいです。
ただし、健康上のことを考慮して首に巻くのは1日2時間までです。
1週間、アイスベルトを巻いて過ごすという実験をやってもらった結果、体脂肪率が少し減りました。
これを何度も繰り返せば、痩せ体質も夢ではないでしょう。
あまりやりすぎると、他の病気(血圧の変動など)で体調がすぐれなくなるかもしれないので、注意してください。
温冷シャワー浴
首から下に約40度のシャワーと約20度の冷水を、交互にかけるのを5回繰り返します。
※高血圧、心疾患、貧血などの心当たりのある方はやめておきましょぅ。
ペットボトル法
凍らせたペットボトルを両手で15秒ほど持ち、そのあとぬるま湯で15秒温めるというのを5回ほど繰り返しましょう。
身体が勘違いして「熱を作らなきゃ!」と思うので、褐色脂肪細胞が活性化します。
水泳
身体と水との温度差で、褐色脂肪細胞が勘違いをして活性化が期待できます。
水の中でウォーキングをしてるだけでもいいですし、アクアエクササイズでも大丈夫です。
肩甲骨を動かしても褐色脂肪細胞は活性化
肩甲骨を動かしても褐色脂肪細胞は活性化します。
- 肩甲骨体操
- ボルダリング
肩甲骨体操
褐色脂肪細胞は、鎖骨・首・背中に多く分布しているので、肩甲骨の体操が効果的です。
この体操は隙間時間にできて、肩こりや猫背も改善されます。
- 背筋を伸ばして頭の上で両手を合わせます。
- 息を吐きながら手のひらを外ににむけつつ、ゆっくり肘をおろします。
- 次に両肘をとじてきゅっと肩甲骨をよせて胸を張ります。
- 最後に息を吸いながら元の姿勢にもどります。
ボルダリング
壁を登っていくスポーツのボルダリングをしましょう。
肩甲骨を動かすボルダリングは、白色脂肪細胞を減少させ、褐色脂肪細胞を活性化させる運動になります。
食べ物でも褐色脂肪細胞を活性化
食べ物でも褐色脂肪細胞を活性化させられます。
- 辛いもの
- 茶カテキン
辛いもの
辛いものをたべても褐色脂肪細胞は活性化します。
からしやキムチなどを食べて脂肪を燃焼させましょう。
でも辛い物が苦手な方は、お腹が緩くなって下痢になる可能性もあるので気を付けてください。
茶カテキン
茶カテキンの継続摂取で褐色脂肪細胞の活性化を高めることができます。
茶カテキンを効率よく摂取したいなら煎茶がオススメです。
「いちいち急須で入れるのは面倒・・・」という方は、手軽にペットボトルを買って飲めば大丈夫です。
ペットボトルだと1日500ミリリットルの煎茶を2~3本くらい飲めばいいでしょう。
褐色脂肪と白色脂肪の違い
脂肪細胞には、褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞があります。
以前、褐色脂肪細胞は新生児にしかないと思われていましたが、最近の研究で大人でも褐色脂肪細胞があることがわかってきました。
褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の働きの違いをお伝えします。
褐色脂肪細胞とは?
褐色脂肪細胞は白色脂肪細胞とは違い、脂肪や脂質を燃やすのがメインの仕事です。
年を取るとともに褐色脂肪細胞が減っていくので、その結果としてどんどん太ってしまいBMIが高くなってしまう傾向になります。
褐色脂肪細胞は、鎖骨・背中・首・肩甲骨周りに多く分布しています。
褐色脂肪細胞は「ミトコンドリア」という小さな構造体をかかえていて、この中のタンパク質(特殊なタンパク質)を使って発熱させます。
褐色脂肪細胞は、寒い地域に住んでいる人や動物に多く存在しています。
白色脂肪細胞とは?
白色脂肪細胞は皮下脂肪や内臓脂肪に働きかけ、体内のいらないエネルギーをためこみます。
白色脂肪細胞の数は、生まれてくる数か月前と乳幼児期、思春期前後の一部の時期にしか増加せず、その後大きく変動することはないと考えられてきました。
しかし、白色脂肪細胞は大人になってから大量のエネルギー摂取や運動不足が続き、いまある白色脂肪細胞が脂肪でいっぱいになると、数が増加してもっと脂肪を取り込んでしまいます。
白色脂肪細胞が800億個もある肥満の人がいるそうです。
褐色脂肪の増やし方と活性化させる方法!褐色脂肪と白色脂肪の違いのまとめ
- 褐色脂肪細胞を増やす方法
- 運動
- 寒さによる震えでイリシンを刺激
- 褐色脂肪を活性化させる方法
- 「寒い・冷たい」と感じたときに活性化
- アイスベルトを首に巻く
- 温冷シャワー浴
- ペットボトル法
- 水泳
- 肩甲骨を動かしても褐色脂肪細胞は活性化
- 肩甲骨体操
- ボルダリング
- 食べ物でも褐色脂肪細胞を活性化
- 辛いもの
- 茶カテキン
- 「寒い・冷たい」と感じたときに活性化
- 褐色脂肪と白色脂肪の違い
- 褐色脂肪細胞は?
褐色脂肪細胞は、脂肪や脂質を燃やすのがメインの仕事です。 - 白色脂肪細胞は?
白色脂肪細胞は、皮下脂肪や内臓脂肪に働きかけ、体内のいらないエネルギーをためこみます。
- 褐色脂肪細胞は?
ダイエットの一環として、褐色脂肪細胞を増やす方法の「運動」と「寒さによる震えでイリシンを刺激」して増やしたり、褐色脂肪細胞を活性化させたりして、痩せやすい体質を作りましょう。
以上、「褐色脂肪細胞を増やす方法と活性化させる方法!褐色脂肪と白色脂肪の違い」でした。
参考になれば幸いです。


