
高齢者の水分摂取量

高齢者の体に良い水分摂取量について知りたい

お教えします
高齢者の水分摂取には特に注意する必要があります。
年齢を重ねると、身体の機能が低下し、水分を十分に摂ることが難しくなります。このため、水分摂取を適切に行わないと、健康上の問題が生じることもあります。
個人的には、私も高齢者に近い年齢なので、水分摂取に関する情報には特に注目しています。
私が見聞きした限りでは、多くの高齢者が水分摂取のタイミングを間違えているようです。特に、食事の時間とは関係なく、定期的に水分を補充することが大切です。
このブログ記事では、高齢者のためのヒントとして、水分摂取量の計算と適切な摂取タイミングについて説明します。
高齢者の健康維持の参考になると思います。
高齢者の水分摂取量について
- 高齢者に定期的な水分摂取が必要な理由
- 高齢者の体内の水分量
- 高齢者の水分の取りすぎは良くない
- 高齢者の水分摂取のおすすめは?
高齢者に定期的な水分摂取が必要な理由

高齢者に定期的な水分摂取が必要な理由
高齢者の水分摂取タイミングは、喉が乾く前の1日8回です。
高齢になると、傾向として喉の乾きを感じる視床下部にある「口渇中枢(こうかつちゅうすう)」の感受性が低下します。
喉の乾きを感じにくくなり、気づかないうちに脱水症状になっていることが多いです。
暑い夏に気をつけて積極的に水分摂取をしないとならないと考えがちですが、高齢者は春夏秋冬いつでも、1年中365日気をつけなくてはなりません。
年齢を重ねると、どうしても体内の水分量の均衡が保てなくなります。
その結果、脱水症状になり軽度では、めまいやゆらつき、中等度では頭痛や悪心、汗や尿の量が減少して体温が高くなります。
高度では意識障害や痙攣、全身の臓器血流が減ると臓器不全などを引きおこしてしまいます。
熱中症にもなってしまいます。
高齢者になったら、定期的に水分摂取をしましょう。
高齢者の体内の水分量

人間の体の水分量
生命維持のために必要な水分ですが、人間の体内にある水分量は、
- 赤ちゃんのときには体重の約80%
- 幼児は体重の約70%
- 大人になってからは体重の60%
- 高齢者になると体重の50%
にまで減ってしまっています。
高齢者の水分の取りすぎは良くない
高齢者には、定期的な水分摂取が必要ですが、逆に、水を飲みすぎると体の中で休みなく働いている腎臓に対して負担がかかりすぎます。
水分のとりすぎは、むくみの原因にもなるので、水分を取りすぎないで、適量を飲むようにしましょう。
高齢者の水分摂取のおすすめは?

水道水
水道水
水道水は安く飲めるので、住んでいるところの水道水が安全に飲めるのなら、水道水でいいでしょう。
ミネラルウォーター
水分摂取には、他に市販のミネラルウォーターなどがあります。
ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウムなどが含まれています。
カルシウムが多いミネラルウォーターには、有名なフランス産のコントレックスがありますが、コントレックスよりカルシウム濃度が高いイタリア産のクールマイヨールという水もあります。
クールマイヨール
クールマイヨールには、カルシウムが530mg入っています。
クールマイヨールには、ペットボトル1.5L入り一本で牛乳2.5本分のカルシウムが含まれています。
高齢者の場合は、カルシウム不足になりがちなので、飲んだほうがいいと思いますが、持病がある場合もあるので、かかりつけの医師に相談してから、カルシウム濃度の高い水を飲んでください。
カルシウムの過剰摂取により、高カルシウム血症などの健康被害がみられることもあります。
カルシウムの耐容上限量は、18歳以上男女ともに1日2,500㎎と設定されていますので、クールマイヨールを1日1本飲んでも大丈夫かなと思います。
1日の水分を1.2Lだけ口から飲んで取り入れればいいので、1本1.5L入はそもそも飲み過ぎなので、カルシウムについては過剰にはならないと思います。
マグネシウムは、便通が良くなります。
水道水でも、ミネラルウォーターでも、どちらでも良いので、水を飲むということが肝心です。
水分摂取量の計算と適切なタイミング

水分摂取量の計算と適切な摂取タイミング
高齢者に限らず、喉が乾いてから水分摂取をするのでは遅いです。
水分摂取をするタイミングは、喉が乾く前です。
高齢者で、喉が乾いたときに水を飲めばいいという方がいますが「喉が渇いた」と感じたときには、すでに脱水が始まっています。
とくに高齢者は喉の渇きを感じにくくなっているので、高齢者の水分摂取は早め早めに飲むのが正解です。
高齢者は一度に大量に水を飲んでしまうと、尿や汗で一度に出てしまうので、一度にまとめて飲むのではなく、こまめにコップ1杯の水を1日で8回程、喉が渇く前に飲みましょう。
高齢者になると私もそうですが、わかっていても飲み忘れが起きてしまうので、あらかじめスケジューリングしておけば飲み忘れが防止できます。
- 高齢者の水分摂取量の計算
- 高齢者の水分摂取の適切なタイミング
高齢者の水分摂取量の計算
高齢者の水分摂取で1回で飲む量ですが、コップ1杯になみなみ一杯注ぐ必要はなく8分目の量で大丈夫です。
1杯の8分目が約150mlなので、150ml×8回で1日に1,200mlを飲む計算になります。
よく1日に水を2L飲みましょうといわれますが、2Lは飲みすぎです。
1日に体から出ていく水分量は人によって差はありますが、1日あたり約2,500mlです。
内訳は、
- 尿と便1,500ml
- 汗500ml
- 呼吸500ml
です。
では、2,500ml飲む必要があるかと言えば、そうではありません。
体に入ってくる水分量は、食事で摂取する量が約1,000mlあります。
他に、細胞のエネルギー代謝によって体の中に新しく生み出される代謝水という水分が約300mlあります。
食事と代謝水で1,300mlまかなえるので、1日に必要な水分量の2,500mlから1,300mlを引いて、残りの1,200mlだけ口から飲んで取り入れればいいのです。
- 食事で摂取する量が約1,000ml
- 代謝水という水分が約300ml
- 残りの1,200mlを口から飲みます
ただし上の数字は、運動や肉体労働をしなかったときに飲む量です。
いつもより体を多く動かして、汗をかいて体から水分が抜けてしまったときには、いつもよりもたくさん水分摂取しましょう。
高齢者の水分摂取の適切なタイミング
高齢者は以下の水分摂取のタイミングで、1日に8回飲みましょう。
- 朝起きてすぐ
- 朝ごはんの時
- 10時頃
- お昼ごはんの時
- 15時頃
- 夕食の時
- お風呂に入る時
- 寝る前
この8回のタイミングをどこかに書いておいて、飲み忘れないようにしましょう。
まとめ
高齢者の方の水分摂取のタイミングは、喉が渇く前に1日8回、コップ1杯の8分目の水を飲んでください。
水を定期的に適量飲んで、脱水症や熱中症に気をつけてくださいね。


