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山の日の由来とその深い意義:自然とのつながりを豊かにする日本の祝日

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山の日の由来

山の日の由来

山の日の由来を教えて

「山の日の由来」について疑問を持っていませんか?

この特別な日は、私たちが日常から離れ、自然との深い結びつきを再認識させます。

山々は自然災害の防御や水源として大きな役割を果たし、この日を通じて自然環境を守る意識を高めるきっかけにもなります。

この記事では、「山の日」の背景と私たちの生活との関わりを解説します。自然への感謝を新たにし、一緒にその意義を探求しましょう。

山の日の由来

山の日の由来

山の日の由来

山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨として設けられました。

山の日がどのようにして生まれ、どんな意義を持つのかを見ていきましょう。

山の日が生まれた背景

山の日の制定背景には、山が日本の文化や生活に深く根ざしていることがあります。

日本は山岳地帯が多く、古来から山は信仰の対象であり、多くの文学や芸術にその姿が描かれています。

また、山は水源地としての役割も担っており、その重要性は計り知れません。

これらの山への感謝と保護の意識を高め、自然との共生を考えるきっかけとして山の日は設けられました。

山の日の由来には特別なものは「特にありません」とされていますが、興味深い説がいくつか存在します。

例えば、

  • 6月と8月に祝日がなかったため8月に設定された
  • 「八」という字が山の姿に見える、
  • 「11」が木が立っているように見える

といったものです。

さらに、国会議員の中からは「海の日があって山の日がないのはおかしい」という意見や、「祝日が多いのに、海だ山だと言い出したらきりがない」という意見もあったようです。

なぜ8月11日になった?

8月11日という日付そのものに意味はありません。

山の日が日本の祝日として正式に決まる前は、それぞれの県単位で山の日を制定していました。

「山の日制定議連」という議員連盟が、日本山岳協会など山岳5団体などから聞き取りを行って、山の日にふさわしい日を模索しました。

山の日が決まるまでは、いくつかの案が出されて、

  • 6月上旬
  • 海の日(7月の第3月曜日)の翌日
  • お盆前
  • 日曜日を祝日とする

などがありました。

お盆休みは、大多数の地域で月遅れのお盆の8月13日から16日までの間なので、お盆休みに入る前の日の8月12日を山の日にしようとする案が一旦、採用されました。

しかし、1985年(昭和60年)8月12日は、日本航空123便が群馬県の御巣鷹山に墜落した日です。

多数の犠牲者が出て、史上最悪の航空事故の日になりました。

多くの人命が失われた8月12日を、お祝いの日にするのは良くないとの意見が出ました。

一旦採用された案が覆り、8月12日は却下され、前日の8月11日が、山の日に決定されました。

山の日が始まった年

山の日は、2016年に日本で初めて設定されました。

この年から、毎年8月11日が山の日として祝われるようになり、日本人にとって自然と触れ合う大切な機会となっています。

山の日の制定により、山への関心が高まり、登山やハイキングを楽しむ人も増えています。

山の日の意義

山の日は単に休日としてではなく、自然との関わりを再認識し、次世代に豊かな自然を残すための意識を高める日です。

なぜ山を大切にするの?

山の日を設けて山を大切にする理由は、山が持つ多面的な価値を認識し、それを保護しようとする意識から来ています。

山は美しい自然景観を提供するだけでなく、生物多様性の宝庫であり、水源地としても重要です。

また、レクリエーションの場としても価値が高く、心身の健康に寄与しています。

山の日を通じて、これらの価値を再確認し、山との共生の大切さを考える機会とします。

山と人との関わり

我々が住む日本の国土は7割が山地です。

山と人との関わりは古くから続いており、日本では山岳信仰の形でその結びつきが見られます。

山は神聖な場所とされ、多くの神話や伝説が語り継がれています。

また、農業や林業など、生活に直結した面でも山は重要な役割を果たしています。

われわれは、山の恩恵を恵みとして享受しつつ生活しています。

山に対して畏敬の念を抱きつつ、森林の木々から作られる家や家具などの恵みに感謝して生きています。

山の日は、こうした山と人との深い関わりを再認識し、感謝の意を表す日でもあります。

山の日のイベント

山の日には、自然を楽しみながら山の大切さを学ぶ様々なイベントが全国で開催されます。

家族や友人と一緒に参加することで、より一層山の日を楽しむことができるでしょう。

山の日にできる楽しいこと

山の日には、登山やハイキングが特に人気のアクティビティです。

また、自然観察会や写真撮影、山でのヨガなど、山の自然を満喫しながら体験できるイベントも多くあります。

家族連れで楽しめるピクニックや、山でのキャンプもおすすめです。

山の豊かな自然の中で過ごす時間は、日常のストレスを忘れさせてくれるでしょう。

全国で行われる山の日イベント紹介

全国各地で山の日にちなんだイベントが開催されます。

例えば、自然保護活動に参加したり、地元のガイドと一緒に特別な登山コースを歩いたりすることができます。

また、山岳地域の文化や食を楽しめるフェスティバルも人気があります。

これらのイベントを通じて、山の日の意義を深く理解し、山への関心をより一層深めることができるでしょう。

山の日と行政

山の日は、政府や地方自治体による様々な取り組みが行われる日でもあります。

これらの取り組みを通して、山の保全や自然との共生が促進されます。

政府や自治体の山の日に対する取り組み

政府や自治体は、山の日に合わせて、山岳地域の保全や環境教育プログラムの推進に力を入れています。

例えば、森林の植樹活動や、山岳エリアの清掃活動が組織されることがあります。

また、地域の子どもたちに向けた自然体験プログラムや、山岳文化を紹介する展示会も開催されます。

これらの活動は、山の大切さを広く伝え、次世代に自然との共生の精神を継承するために重要です。

山の日の文化と習慣

山の日は、日本独自の文化や習慣とも深く関わっています。

また、世界各地で山を祝う方法も様々です。

山の日を祝う日本の文化

日本では、山の日を祝って特別な行事を行う地域もあります。

例えば、山岳信仰のある地域では、山開きの儀式が行われたり、地元の神社で特別なお祭りが開催されたりします。

また、家族や友人と一緒に山へ出かけ、自然の美しさを楽しむことも、山の日の重要な文化的側面の一つです。

山での写真撮影やスケッチ、山菜採りなど、自然との触れ合いを通じて、山の大切さを再認識する機会となっています。

世界の山の日の過ごし方

世界各地にも山を祝う文化や習慣が存在します。

例えば、ネパールでは、山岳地域の文化や自然を祝う「国際山岳デー」が盛大に祝われます。

アメリカでは、国立公園サービスが主催するイベントで、山の日にちなんだ様々な活動が提供されます。

これらの日は、世界中の人々が山の価値を認識し、保護の重要性を共有する良い機会となっています。

また、山が神聖な場所というのは海外でも同様で、例えばウルルでもそうです。

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登山におすすめ!山の日スペシャルコース

山の日には、特別な登山コースを楽しむこともおすすめです。

初心者向けおすすめ登山コース

初心者におすすめのコースとしては、富士山の低い山域を歩く「富士登山」や、関東近郊の高尾山、京都の嵐山などがあります。

これらのコースは、比較的歩きやすく、途中に見晴らしの良いポイントも多いため、登山初心者でも楽しむことができます。

絶景を楽しめる登山コース

絶景を楽しめるコースとしては、

  • 北アルプスの穂高連峰
  • 南アルプスの北岳
  • 四国の剣山

などが挙げられます。

これらの山々では、壮大な自然の景色を堪能することができ、山の魅力を存分に感じることができます。

山の日の学び

山の日は、学びの機会としても重要です。

学校や地域での教育プログラム

学校や地域では、山の日を機に自然教育プログラムが開催されます。

子どもたちが山や自然について学ぶことができるワークショップや、自然体験活動が行われ、自然とのかかわり方や生態系の大切さを学びます。

家族で楽しめる自然学習

家族で参加できる自然学習プログラムも多く、山の日には親子で自然の中で過ごすことで、自然の素晴らしさや大切さを共有することができます。

例えば、森林散策川遊び野鳥観察など、自然の中でのアクティビティが豊富にあります。

山の日におすすめの食事とレシピ

山の日は、自然の中で楽しむピクニックや家での特別な料理作りを通じて、山の恩恵に感謝する絶好の機会です。

ここでは、山でのピクニックや家庭で楽しめるレシピをご紹介します。

山で楽しむピクニックフード

山の日のピクニックにぴったりなのは、持ち運びやすく、食べやすいフードです。

サンドイッチや、おにぎりなどが定番ですが、少しアレンジを加えることで、特別なピクニックフードに変わります。

例えば、野菜やチキンをたっぷり使用したサンドイッチは、栄養バランスも良く、山の新鮮な空気の中で食べると一層美味しく感じられます。

また、おにぎりには、山菜やきのこなど、山の恵みを取り入れると、山の日らしい一品になります。

家で作れる山の日レシピ

家で山の日を祝う場合、山の幸を使った料理を作るのがおすすめです。

例えば、きのこ山菜を使った天ぷら炊き込みご飯は、山の日にぴったりのメニューです。

特に、きのこは様々な種類があり、それぞれ異なる風味と食感を楽しむことができます。

山菜は、苦みがありながらも独特の風味が特徴で、天ぷらにすることで、外はサクサク、中はしっとりとした食感を楽しめます。

山の日を満喫する旅行プラン

山の日は、日本国内外の美しい山々を訪れ、自然とのふれあいを楽しむ絶好の機会です。

国内外のおすすめスポットをご紹介しましょう。

国内の山の日おすすめスポット

日本には、四季折々の美しさを誇る数多くの名山があります。

特に、富士山北アルプス霧島山などは、山の日に訪れるのにおすすめのスポットです。

富士山は、その壮大な景色とともに、世界文化遺産にも登録されており、日本を代表する山の一つです。

北アルプスは、登山はもちろんのこと、温泉や美しい高山植物を楽しむことができます。

霧島山では、火山特有の地形や温泉、さらには神話に登場する歴史的な背景を感じることができるでしょう。

山の日に訪れたい世界の名山

山の日には、海外の名山を訪れるのも一つの選択肢です。

エベレストキリマンジャロアルプス山脈など、世界には多くの有名な山があります。

エベレストは、世界最高峰として知られ、多くの登山家にとって憧れの山です。

キリマンジャロは、アフリカ大陸最高峰であり、その雄大な景色と独特の生態系が魅力です。

アルプス山脈は、ヨーロッパを代表する山脈であり、美しい自然景観と豊かなアウトドア活動を楽しむことができます。

富士山の日

富士山の日

富士山の日

ここで、富士山の日についても触れておきましょう。

富士山は、日本のシンボルで聖地でもあります。

その昔、噴火していたころは、怒る神の山として崇められていました、

そのころの富士山は、登ることは禁じられていたので、遠くから拝んで祈るだけでした。

平安末期になると、噴火活動が静まってきたので、山岳信仰の修験者達が、富士山の霊力を得ようとして富士登山をはじめました。

しばらくして、その修験者とともに、一般の人々も富士山に登るようになりました。

現在では、交通網が発達したことによって、誰もが気軽に富士登山ができます。

そしていまでも、富士山への信仰は残っています。

ご来光を拝んだり、富士山頂の旧噴火口にある火口壁の上の登山道を一周するお鉢巡りや、八海巡礼などは今でも行われています。

参考:富士山登山の歴史を知ろう!登山の多様化と周辺レジャーまとめ

富士山を抱く静岡県と山梨県とが共同で、富士山の日条例の制定をして、2月23日を富士山の日としています。

語呂合わせで富(2)士(2)山(3)の日です。

富士山の日の2月23日は、静岡県では県立の学校が休みです。

山梨県は、学校は休みではありません。

施設によっては、

  • 入館料が無料
  • プレゼントなどの特典を用意
  • イベントの開催

などがあります。

即位された、新天皇のお誕生日が2月23日なので、富士山の日は祝日になりました。

山の日は国際的な圧力でできた?

欧米先進国の休日数と比較して

欧米先進国の休日数と比較して

山の日ができた本当の背景について探っていきましょう。

欧米の先進国諸国との祝日数比較

以前、アメリカをはじめとする国々から「日本人は働きすぎ」との指摘を受け、日本で休日の数を増やす動きがありました。

山の日ができたことで、日本の祝日の数は15日から16日になりました。

欧米の先進国諸国の祝日数は、

  • フランス11日
  • アメリカ10日
  • ドイツ9日
  • イギリス8日

なので、欧米の先進国諸国と比較すると、日本の祝日数が最も多いです。

思ったよりアメリカの祝日は少ないです。

アメリカ人は基本的に、自分で休む日を自由に決めています。

たとえば土日も仕事をして月曜日から休みにするなどしています。

休日の数は増やされた

日本の休日数を増やす背景には、国際貿易摩擦が一因として存在します。

1980年代に日本の経済が急成長し、特にアメリカとの間で貿易不均衡が顕著になった時期、アメリカをはじめとする西洋諸国から日本の貿易慣行に対する批判が高まりました。

日本製品の輸出が増える一方で、国内市場への外国製品の輸入障壁が高いと非難されたのです。

このような国際的な圧力の下、日本政府は内需拡大策の一環として、国民の消費を促すために休日を増やすことになりました。

休日が増えることによって、国民がレジャーやショッピングにより多くの時間とお金を使えるようになり、結果として内需が拡大することが期待されたのです。

したがって、労働環境の改善やレジャーの機会増加とともに、国際貿易摩擦の緩和を目的とした政策の一環として休日数が増やされたという背景があります。

有給休暇は取得しにくい

しかし、実際には多くの日本人が有給休暇を取得しにくい状況にあり、祝日が増えたとしても、それを十分に楽しむことができないという皮肉な状況が生じています。

これは、日本特有の労働環境や企業文化、そして働き方に根ざした問題が背景にあると言えるでしょう。

単に休日の増加だけでなく労働環境全般の改善に向けた取り組みも引き続き必要です。

それには、企業の理解と協力が不可欠であり、働き手一人ひとりが休暇を取りやすい環境を作るために、声を上げることも重要になってくるでしょう。

まとめ

この記事は、山の日の由来を深く掘り下げました。

ポイントは以下のとおりです。

  • 山の日は、自然への敬意と感謝を込めて制定されました。
  • この祝日は、全国的に自然とのつながりを強化する機会を提供しています。
  • 山の日に関する行事や活動は、自然保護意識の向上に寄与しています。
  • 歴史的背景と現代社会におけるその役割を理解することで、山の日の重要性がより鮮明になります。
  • 日本の休日数を増やす背景には、国際貿易摩擦が一因として存在します。

新しく誕生した「山の日」をきっかけにして、山からもらえる恵みについて感謝しつつ、もっと山のことを考える機会にしましょう。

そして休日のことや働き方のことも考えましょう。

参考になれば幸いです。

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参考:山の日 – Wikipedia

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