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食品ロスの現状と対策、日本の食料自給率、世界の飢餓と肥満の矛盾

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食品ロスの現状と対策

食品ロスの現状と対策

食品ロスの現状と対策を知りたい
  • 食べ残し
  • 余った食材
  • 食料廃棄

こんな食品ロスの問題に頭を悩ませていませんか?

この記事を通じて、食品ロスの現状とその対策、さらには日本の食料自給率の問題について理解を深めることができます。

我々が直面する食糧問題に対する新たな視点や、解決策を得ることが可能になるでしょう。

さらに、世界の飢餓と肥満という矛盾する問題についても考察します。

より持続可能な食糧環境作りに貢献していきましょう。

食品ロスの現状と対策

食品ロスの現状と対策

食品ロスの現状と対策

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられる食品のことをいいます。

コンビニやスーパーマーケットなどでは、売れ残ってしまって賞味期限が切れた食品は、まだ食べられるのに廃棄されます。

恵方巻きなどは、賞味期限が切れていなくてまだ食べられるのに、節分が過ぎたら売れないので捨てられてしまいます。

もったいないです。

  • 食品ロスの現状
  • 食品ロスの対策

食品ロスの現状

日本の食品ロスの現状です。

少し古いデータですが、2016年度の日本国内の食品ロス量推計は、1年間で約643万トンでした。

毎日、10トントラック1,761台分もの食品ロスが出ています。

国民一人当たりに食品ロスを換算すると「お茶腕約1杯分(約139g)の食べもの」が毎日捨てられています。

食品ロスを減らすために、食品ロス削減推進法が、2019年5月24日に可決成立し、2019年10月1日に施行されました。

「食品ロスの削減の推進に関する法律の概要」です。

・世界には栄養不足の状態にある人々が多数存在する中で、とりわけ、大量の食料を輸入し、食料の多くを輸入に依存している我が国として、真摯に取り組むべき課題であることを明示
・食品ロスを削減していくための基本的な視点として、①国民各層がそれぞれの立場において主体的にこの課題に取り組み、社会全体として対応していくよう、食べ物を無駄にしない意識の醸成とその定着を図っていくこと、②まだ食べることができる食品については、廃棄することなく、できるだけ食品として活用するようにしていくことを明記
多様な主体が連携し、国民運動として食品ロスの削減を推進するため、本法を制定する旨を宣言

食品ロスの削減の推進に関する法律の概要

食品ロスの対策

食品ロスの対策は、我々一人一人が食品ロスに関心を持って「もったいない精神」を発揮することです。

家庭から出る食品ロスをなくすために、日々取り組んでいくしかありません。

もっといえば消費者だけではなく、

  • 地方公共団体
  • 食品関連事業者等

の様々な関係者が連携することです。

食品ロスの問題に取り組み、様々な場面で食品ロスを削減していく対策を実践することが求められます。

日本に住む我々は、世界の飢餓の事情にも目を向けつつ、食品ロスに関することを、自分たちに出来ることから少しずつでもいいから、対策していきましょう。

日本の食料自給率

日本の食料自給率

日本の食料自給率

食品ロスを考える上で、日本の食料自給率を考えなければなりません。

日本は食料輸入額に比べて食料輸出額が少なく、世界1位の農産物の純輸入国になっています。

カロリーベースでの食料自給率は、38%しかありません。

日本は食料を輸入に頼っています。

自給率が低いのに、食品ロスが多く発生しています。

平成28年の家計調査では、食費が家計の消費支出の25%を占めています。

食品ロスの約半分は家庭から出ています。

そして、食品ロスがなければ発生しない廃棄物の処理に多額のコストがかかっています。

矛盾の連鎖です。

日本人は食べるものに贅沢になったのでしょうか?

せめて、食べられるのに捨てられる食品ロスを減らしていけないものでしょうか。

世界の飢餓と肥満の矛盾

世界の飢餓と肥満の矛盾

世界の飢餓と肥満の矛盾

世界では日本の食品ロスとは真逆の、飢餓の問題があります。

日本人は食べられるものを捨てて、食品ロスにしています。

世界では飢餓に苦しんでいて、食べたくても食べられない人々がたくさんいます。

食べられなくて亡くなる人も多いです。

一方で世界には肥満で苦しんでいる人たちもいて、矛盾をはらんでいます。

以下では、

  • 世界の飢餓の人口
  • 世界の飢餓の原因
  • 世界の肥満

を解説します。

世界の飢餓の人口

2015年時点で約72億人だった世界の人口は、増加の一途をたどっています。

増えていく世界の人口に比例して、飢餓人口も増加しています。

2017年には、世界人口の約9人に1人の、8億2,100万人が飢餓状態で苦しんでいます。

アフリカのエリトリアやコンゴなどでは、必要最低摂取カロリーに足りていません。

1日に4~5万人の人々が食べられなくて飢餓で亡くなっています。

そのうち7割以上が子供です。

世界で食べ物が好きな時に手に入れられるのは、約20%の人々だけなのです。

世界の飢餓の原因

世界で飢餓に苦しむ人がいるのは、食料が充分に生産されないからではありません。

世界で穀物は1年間で24億トン生産されています。

この24億トンという生産量は、世界中の人たちが生きていくために食べる量の約2倍になります。

飢餓が発生する原因は、以下のとおりです。

  • 異常気象による農作物の不作
  • 穀物が投機の対象になっていて国境を越えて食料が取り引きされる
  • 食べ物と資源の奪い合い
  • 新興国での食肉の増加
  • 教育が普及していない
  • 不十分な収入

などです。

今後世界の食料は減っていく見込みです。

世界の肥満

食べられるのに捨ててしまう食品ロスの問題と平行するように、世界の成人の8人に1人が肥満です。

  • アメリカ
  • EU
  • 日本

などでは、必要なカロリーよりも多く摂取しています。

肥満の割合はアメリカが特に多く、近年ではアジアでも増えています。

地球では、飢餓と肥満が共存して矛盾しています。

日本では、肥満に悩み痩せるためのダイエットに関心のある人々が多いです。

半面、食べ物が買えなくて、食品ロスになる「廃棄する食品」をもらって食べている人々も存在します。

この大きな「飢餓と肥満の矛盾」を解決するためには、大きくは世界的な飢餓を解消する対策や、小さくは地域での取り組みが必要でしょう。

まとめ

  1. 食品ロスの現状と対策
    1. 食品ロスの現状
      日本の食品ロスの現状ですが、2016年度の日本国内の食品ロス量推計は1年間で約643万トンありました。毎日、10トントラック1,761台分もの食品ロスが出ています。
    2. 食品ロスの対策
      消費者だけではなく、国、地方公共団体、食品関連事業者等の様々な関係者が連携して、食品ロスの問題に取り組み、様々な場面で食品ロスを削減していく対策を実践することが求められます。
  2. 日本の食料自給率
    日本は食料輸入額に比べて輸出額が少なく、世界1位の農産物の純輸入国になっています。カロリーベースでの食料自給率は38%しかありません。
  3. 世界の飢餓と肥満の矛盾
    1. 世界の飢餓の人口
      2017年には、世界人口の約9人に1人の8億2,100万人が飢餓状態で苦しんでいます。
    2. 世界の飢餓の原因
      ・異常気象による農作物の不作
      ・穀物が投機の対象になっていて国境を越えて食料が取り引きされる
      ・食べ物と資源の奪い合い
      ・新興国での食肉の増加
      ・教育が普及していない
      ・不十分な収入
    3. 世界の肥満
      肥満に悩み、痩せるためのダイエットに関心のある人々が多い半面、食べ物が買えなくて廃棄する食品をもらって食べている人々も存在しています。この大きな「飢餓と肥満の矛盾」を解決するためには、世界的な飢餓を解消する対策や、地域での取り組みが必要です。

以上「食品ロスの現状と対策、日本の食料自給率、世界の飢餓と肥満の矛盾」について解説しました。

食品ロスから飢餓と肥満の矛盾に話が発展してしまいましたが、この矛盾が解消されるときが来ることを願っています。

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