
まな板を除菌する方法
まな板を除菌して、食中毒を予防しましょう。
生肉を切った後のまな板には、細菌やウイルスが無数に付いているので、二次汚染が発生して食中毒になることがあります。
生肉や生魚を調理したあとは、簡単に洗って野菜や果物などを切らないようにしましょう。
台所用の食器用中性洗剤をスポンジに付けて、まな板を洗っただけでは、油汚れは落ちますが、除菌はできません。
食中毒にならないように、まな板の除菌を頑張りましょう。
まな板の除菌方法
まな板の除菌の基本的な方法は次のとおりです。
- まな板に付いた汚れを落とす
- 除菌する
- 乾燥させる
- 保管する
まな板に付いた汚れを落とす
食材を切った時に付いた汚れを、食器用洗剤を使って落としましょう。
細かいキズに入ってしまった汚れは、まな板専用のタワシを使うといいです。
たんぱく質を含む食材(肉・魚・卵など)を切った後は、お湯で洗わないようにしましょう。
まな板にお湯をかけると、まな板に付いたタンパク質が固まってしまい、熱で変性したタンパク質は、まな板にさらにべっとり付き取れにくくなります。
冬には、水洗いを先にして、たんぱく質を洗い流したあとに、お湯で洗ってから洗剤が残らないように十分にすすぎましょう。
除菌する
まな板の除菌をしましょう。
食器用洗剤で汚れを落としただけでは、除菌できていませんので、しっかり除菌しましょう。除菌の種類ごとに解説します。
熱湯消毒
まな板の汚れを落とす段階では、お湯は使いませんでしたが、汚れが残っていない状態では、熱湯を使い消毒します。
ほとんどの細菌やウィルスは熱に弱いので、まな板に熱湯をかけるだけですが、熱湯なので、やけどに気をつけましょう。
ただ熱湯だと、プラスチックのまな板は、ソリの原因になってしまいます。
除菌アルコール
まな板の汚れをよく洗い流した後、除菌アルコールを吹きかけるだけです。
ただ、アルコールの臭いが残りやすいです。
台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)など
まな板を洗浄後に台所用漂白剤をスプレーしておくと、プラスチックのまな板なら、約30秒で除菌できます。
ただ、台所用漂白剤を木のまな板に使用すると、黒ずみや変色の原因になってしまいます。
まな板の種類で除菌方法を使い分ける
- 木製のまな板・・・熱湯かアルコールで除菌
- プラスチック製のまな板・・・アルコールか台所用漂白剤で除菌する
が、おすすめの除菌方法です。
乾燥させる
細菌は、増殖する時に水分を利用します。
まな板を除菌したあとは、濡れたままにしておかないで、きれいな布巾やキッチンペーパーなどで、まな板に付いている水分をきれいに拭き取り、乾燥させましょう。
保管する
乾燥させたまな板は、風通しの良い保管場所で保管しましょう。
まな板の除菌頻度
まな板の除菌の頻度で一番いいのは毎日です。
特に生肉や生魚などには、食中毒の原因になる菌やウイルスが付いていることがあるので、肉や魚を切った日は必ず除菌しましょう。
「肉や魚を切らなければ2~3日おきに除菌する」などのルールを決めて除菌を実行しましょう。
まな板の種類による抗菌効果
まな板の種類で抗菌効果は違います。
- 木製
- プラスチック製
- 合成ゴム製
- その他
木製
昔から使われている木のまな板には天然の抗菌作用があります。
木のまな板は、表面が傷んできたら削り直すことで、再び生まれ変わります。
木のまな板は細菌の繁殖に適した条件(栄養・水分・温度)を満たしやすいので、使うときには必ず水で濡らしてまな板に水分を含ませて、食材の汁などがしみこまないようにしましょう。
プラスチック製
最近普及したまな板は、プラスチック製のポリエチレンでできています。
抗菌効果のある材料がプラスチックに練り込まれていたり、表面に抗菌処理がしてあるまな板が売られていることが多いです。
合成樹脂のまな板は、水分がしみこまないので抗菌性に優れています。
合成ゴム製
合成ゴム製のまな板は、包丁の刃を当てたときの感触が木のようです。
プラスチック製よりは柔らかいです。
合成ゴム製のまな板は、煮沸消毒できますが、熱いものを置くと変色します。
水分がしみこまないので、抗菌性に優れています。
その他
ステンレスやガラスのまな板もありますが、硬すぎてまな板には不向きなようです。
まな板の交換の目安
まな板が汚れてきたり、包丁の傷が多く付いてしまったら、除菌しても不衛生なので、まな板を交換しましょう。
交換の目安は、日常の使用頻度やお手入れぐあいで変わってきます。
洗っても取れない汚れや黒ずみがあったり、傷があるとそこに細菌が染み込んで繁殖してしまうので、傷が目立ってきたら交換しましょう。
まな板は100均で売っているので、汚れや傷が目立ったと思ったら頻繁に交換すれば、衛生的に使えます。
食中毒の原因・症状・予防
- 食中毒の主な原因
- 食中毒の症状
- 食中毒の予防
食中毒の主な原因
食中毒になる主な原因の細菌は、
- サルモネラ
- 腸炎ビブリオ
- 病原性大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- カンピロバクター
- ボツリヌス菌
- セレウス菌
で、
食中毒になる主な原因のウイルスには「ノロウイルス」があります。
食中毒の原因になる細菌やウイルスが、体内へ侵入することによって食中毒が発症します。
食中毒の症状
食中毒の代表的な症状は、腹痛・下痢・嘔吐・発熱で、原因物質によって症状の激しさや発症の時間は変わります。
食中毒の予防
食中毒を予防する3原則は、
- 菌を付けない
- 増やさない
- やっつける
です。
食中毒の原因になる細菌やウイルスを付けないようにしましょう。
細菌やウイルスは、調理の過程でまな板に付くので、まな板に付いたら、増やさないように除菌してやっつけましょう。
まとめ
以上、まな板の除菌について解説しました。
- まな板の除菌方法
- まな板に付いた汚れを落とす
- 除菌する
- 熱湯消毒
- 除菌アルコール
- 台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)など
- まな板の種類で除菌方法を使い分ける
- 乾燥させる
- 保管する
- まな板の除菌頻度
特に生肉や生魚などには、食中毒の原因になる菌やウイルスが付いていることがあるので、肉や魚を切った日は必ず除菌しましょう。「肉や魚を切らなければ2~3日おきに除菌する」などのルールを決めて除菌を実行しましょう。 - まな板の種類による抗菌効果
- 木製
昔から使われている木のまな板には天然の抗菌作用があります。 - プラスチック製
合成樹脂のまな板は、水分がしみこまないので抗菌性に優れています。 - 合成ゴム製
水分がしみこまないので、抗菌性に優れています。 - その他
- 木製
- まな板の交換の目安
洗っても取れない汚れや黒ずみがあったり、傷があるとそこに細菌が染み込んで繁殖してしまうので、傷が目立ってきたら交換しましょう。 - 食中毒の原因・症状・予防
- 食中毒の主な原因
食中毒の原因になる細菌やウイルスが、体内へ侵入することによって食中毒が発症します。 - 食中毒の症状
食中毒の代表的な症状は、腹痛・下痢・嘔吐・発熱で、原因物質によって症状の激しさや発症の時間は変わります。 - 食中毒の予防
食中毒を予防する3原則は、「菌を付けない」「増やさない」「やっつける」です。
- 食中毒の主な原因
いつも清潔なまな板を使って、食中毒が起きないように注意してくださいね。