まな板の除菌方法や頻度はどれくらいがいいの?
疑問にお答えします
生肉や生魚を切った後のまな板には、細菌やウイルスが無数に付いています。
そのまな板や包丁で生野菜や果物などを切ると、二次汚染が発生して食中毒になる恐れがあります。
スポンジに、台所用食器用中性洗剤を付けてまな板を洗うだけでは、油汚れは落ちますが、除菌はできません。
この記事では「まな板の除菌方法・頻度・抗菌効果・交換の目安」を詳しくお伝えします。
まな板の除菌をして食中毒を予防しましょう。
食中毒の主な原因・症状・予防
- 食中毒の主な原因
- 食中毒の症状
- 食中毒の予防
食中毒の主な原因
食中毒の原因になる細菌やウイルスが体内へ侵入することによって、食中毒が発症します。
食中毒になる主な原因の細菌は、
- サルモネラ
- 腸炎ビブリオ
- 病原性大腸菌
- 黄色ブドウ球菌
- カンピロバクター
- ボツリヌス菌
- セレウス菌
などです。
食中毒になる主な原因のウイルスには「ノロウイルス」があります。
食中毒の症状
食中毒の代表的な症状は、
- 腹痛
- 下痢
- 嘔吐
- 発熱
で、原因物質によって症状の激しさや、発症までの時間は変わります。
食中毒の予防
食中毒を予防する3原則は、
- 菌を付けない
- 菌を増やさない
- 菌をやっつける
です。
食中毒の原因になる細菌やウイルスは、調理の過程でまな板や包丁に付きます。
細菌やウイルスが付いたら、増やさないように、除菌してやっつけましょう。
まな板の除菌方法
まな板除菌の基本的な方法の流れは、次のとおりです。
- まな板に付いた汚れを落とす
- 除菌する
- 乾燥させる
- 保管する
まな板に付いた汚れを落とす
まずは、食材を切った時に付いた汚れを、食器用洗剤を使って落としましょう。
細かいキズに入ってしまった汚れは、まな板専用のタワシを使うといいです。
洗うときの注意点です。
タンパク質を含む食材(肉・魚・卵など)を切った後は、お湯で洗わないようにしましょう。
まな板についたタンパク質は、お湯をかけると固まります。
タンパク質が熱で変性して、固形物になるためです。
固くなったタンパク質は、まな板にさらにべっとり付いて取れにくくなります。
冬はお湯で洗うと思いますが、水洗いを先にして、タンパク質を洗い流したあとに、お湯で洗いましょう。
そして、洗剤が残らないように十分にすすぎましょう。
除菌する
次に、まな板の除菌をしましょう。
食器用洗剤で汚れを落としただけでは、除菌できていません。
しっかり除菌しましょう。
除菌の種類ごとに解説します。
- 熱湯消毒
- 除菌アルコール
- 台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)など
熱湯消毒
まな板の汚れを落とす段階では、お湯は使わない方がいいですが、汚れが残っていない状態では熱湯を使い消毒します。
ほとんどの細菌やウィルスは熱に弱いです。
まな板に熱湯をかけるときには、やけどに気をつけましょう。
熱湯をかけるデメリットは、熱湯だとプラスチックのまな板は、ソリの原因になってしまうことです。
除菌アルコール
まな板の汚れをよく洗い流した後、除菌アルコールを吹きかけるだけです。
除菌アルコールのデメリットは、アルコールの臭いが残りやすいことです。
台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)など
まな板を洗浄後に台所用漂白剤をスプレーしておけば、プラスチックのまな板なら約30秒で除菌できます。
台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)などのデメリットは、台所用漂白剤を木のまな板に使用すると、黒ずみや変色の原因になってしまうことです。
まな板の種類で除菌方法を使い分ける
- 木のまな板・・・熱湯かアルコールで除菌
- プラスチック製のまな板・・・アルコールか台所用漂白剤で除菌
がおすすめの除菌方法です。
乾燥させる
細菌は、増殖する時に水分を利用します。
まな板を除菌したあとは、濡れたままにしておかないことです。
きれいな布巾やキッチンペーパーなどで、まな板に付いている水分をきれいに拭き取り、乾燥させましょう。
保管する
乾燥させたまな板は、風通しの良い保管場所で保管しましょう。
まな板の除菌頻度
まな板の除菌の頻度で一番いいのは、毎日です。
特に生肉や生魚などには、食中毒の原因になる菌やウイルスが付いていることがあります。
肉や魚を切った日は必ず除菌しましょう。
「肉や魚を切らなければ2~3日おきに除菌する」などのルールを決めて除菌を実行しましょう。
まな板の種類による抗菌効果
まな板の種類で抗菌効果は違います。
- 木製
- プラスチック製
- 合成ゴム製
- その他
木製
昔から使われている木のまな板には天然の抗菌作用があります。
木のまな板は、表面が傷んできたら、削り直すことで再び生まれ変わります。
木のまな板は細菌の繁殖に適した条件(栄養・水分・温度)を満たしやすいです。
使うときには、必ず水で濡らし、まな板に水分を含ませて、食材の汁などがしみこまないようにしましょう。
プラスチック製
最近普及したまな板は、プラスチック製のポリエチレンでできています。
抗菌効果のある材料がプラスチックに練り込まれていたり、表面に抗菌処理がしてあります。
プラスチック製のまな板は、水分がしみこまないので抗菌性に優れています。
合成ゴム製
合成ゴム製のまな板は、包丁の刃を当てたときの感触が木のようです。
プラスチック製よりは柔らかいです。
合成ゴム製のまな板は煮沸消毒できますが、熱いものを置くと変色します。
水分がしみこまないので抗菌性に優れています。
その他
ステンレスやガラスのまな板もあります。
しかし、硬すぎてまな板には不向きなようです。
まな板の交換の目安
まな板が汚れてきたり、包丁の傷が多く付いてしまったら、除菌しても不衛生です。
まな板を交換しましょう。
交換の目安は、日常の使用頻度やお手入れぐあいで変わってきます。
洗っても取れない汚れや黒ずみがあったり、傷があると、そこに細菌が染み込んで繁殖します。
傷が目立ってきたら交換しましょう。
まな板は100均で売っています。
汚れや傷が目立ったと思ったら、頻繁に交換すれば衛生的に使えます。
まとめ
以上、まな板の除菌について解説しました。
- 食中毒の原因・症状・予防
- 食中毒の主な原因
食中毒の原因になる細菌やウイルスが、体内へ侵入することによって食中毒が発症します。 - 食中毒の症状
食中毒の代表的な症状は、腹痛・下痢・嘔吐・発熱で、原因物質によって症状の激しさや発症の時間は変わります。 - 食中毒の予防
食中毒を予防する3原則は、「菌を付けない」「増やさない」「やっつける」です。
- 食中毒の主な原因
- まな板の除菌方法
- まな板に付いた汚れを落とす
- 除菌する
- 熱湯消毒
- 除菌アルコール
- 台所用漂白剤(キッチン泡ハイター)など
- まな板の種類で除菌方法を使い分ける
- 乾燥させる
- 保管する
- まな板の除菌頻度
特に生肉や生魚などには、食中毒の原因になる菌やウイルスが付いていることがあるので、肉や魚を切った日は必ず除菌しましょう。「肉や魚を切らなければ2~3日おきに除菌する」などのルールを決めて除菌を実行しましょう。 - まな板の種類による抗菌効果
- 木製
昔から使われている木のまな板には天然の抗菌作用があります。 - プラスチック製
合成樹脂のまな板は、水分がしみこまないので抗菌性に優れています。 - 合成ゴム製
水分がしみこまないので抗菌性に優れています。 - その他
- 木製
- まな板の交換の目安
洗っても取れない汚れや黒ずみがあったり、傷があるとそこに細菌が染み込んで繁殖してしまうので傷が目立ってきたら交換しましょう。
まな板の除菌頻度は、肉や魚を切った日は「必ず」除菌です。
食中毒を起こさないように注意してくださいね。