古着の匂いの原因と取り方を知りたい
お教えします
古着は、手軽におしゃれを楽しめるうえに、思わぬ掘り出し物が見つかることがあります。
お得に、ファッションを楽しめることから、古着は最近注目されています。
しかし、古着は中古品なので、洗濯機で洗っただけでは落としきれない、独特の匂いが気になることがあります。
この匂いの原因は、衣服についた汗や皮脂、ホコリ、カビ、タバコの匂いなど様々です。
そこで、本記事では、古着の匂いを取るために重曹やクエン酸などの自然素材を使った方法をご紹介します。
古着を着ることで、おしゃれを楽しむ人々にとって、これらの方法は大変役立つものとなるでしょう。
古着の匂いの原因
古着は、前に着ていた人の様々な匂いがついています。
どんな匂いがあるか原因別にまとめてみました。
- 汗や皮脂など
- ホコリ
- 防虫剤
- ペット臭
- お香
- タバコの匂い
汗や皮脂など
人々が衣類を着用すると、体からの汗や皮脂が衣類に吸収されます。
汗や皮脂には、微生物の成長や分解によって生じる物質が含まれています。
時間の経過とともに、衣類に吸収された汗や皮脂は酸化し、微生物の働きによって分解されます。
このプロセスによって、特有の匂いが形成されることがあります。
また、衣類が湿気やカビの発生源にさらされると、それも匂いの原因になります。
加えて、前の持ち主が「ワキガ」だったら、洗っても洗ってもイヤな匂いは取れません。
ワキガの症状が人に伝染ることはありませんが、アポクリン腺から出る汗は匂いが強く、古着にシミや匂いが付きやすいです。
ホコリ
古着が長期間保管されていた場合、布地や繊維にホコリや微細な粒子が付着することがあります。
ホコリは、衣類がしまわれている間に、部屋の中に漂っている微細な粒子や繊維の断片です。
ホコリは空気中に浮遊しやすく、時間が経つにつれて古着の表面に付着していきます。
このホコリが蓄積されることで、古着に特有の匂いが発生することがあります。
ホコリ自体には匂いはありませんが、ホコリが微細な粒子や繊維を含んでいることで、独特の香りが生まれることがあります。
また、ホコリには空気中の微生物や菌類が付着することもあるため、それらの微生物や菌からの匂いも感じられる可能性があります。
防虫剤
古着の防虫剤には、さまざまな種類がありますが、特によく知られているのは、以下の2つです。
- ナフタリン
- モスボール
これらの防虫剤は、衣類を虫や害虫から守るために使用されますが、それぞれ異なる匂いを持っています。
ナフタリンは白色の固体で、強いキノコやケモノ臭があります。
一部の人にとっては、この匂いは少し不快に感じられることもあります。
また、ナフタリンの匂いは比較的長期間残る傾向があります。
モスボールは通常、防虫効果がある化学物質であるパラジクロロベンゼンを含んでいます。
モスボールは白色の球状をしており、非常に強い匂いを持っています。
その匂いは、甘さやケミカルなニュアンスがあります。
モスボールの匂いも、長期間にわたって衣類に残ることがあります。
ただし、最近の傾向として、古着市場ではより自然で環境にやさしい防虫剤の使用が増えています。
例えば、ハーブや植物のエッセンシャルオイルを使用したり、衣類を風通しの良い場所で保管する方法などが選ばれることもあります。
これらの方法では、より軽い香りや自然な香りが衣類に広がることがあります。
ペット臭
古着にペット臭がする場合、それはその古着が以前に、ペットを飼っていた人に所有されていた可能性があります。
ペットの匂いは、毛や皮膚の粒子、尿、汗、または他の体液に由来することがあります。
これらの物質は衣類に吸着し、長期間にわたって匂いを放ち続けることがあります。
ペットを飼っていない人には、慣れていない匂いなので、イヤな匂いになります。
お香
もし、古着の前の持ち主が、部屋で線香やお香を焚く習慣があった場合、その香り成分は部屋中に拡散し、古着にも染み付くことがあります。
布地は香りを吸い込みやすい性質があり、特に長期間の接触や密閉された状態では香りが強く残ることがあります。
また古着屋でも、以下の理由でお香が焚かれることがあります。
- 古着の匂いを和らげるため
- 店内の雰囲気を良くするため
タバコの匂い
古着の前の持ち主が喫煙者だったことが原因で、イヤな匂いは付いてしまいます。
タバコに含まれるニコチンには、匂いはほとんどありません。
タバコの煙には「3-エテニルピリジン」「アンモニア」「タール」「アセトアルデヒド」「硫化水素」「窒素化合物」などのさまざまな、匂い成分が入っています。
匂い成分が混ざり合って服に付くので、イヤな悪臭となり、なかなか取れなくなる原因になります。
以上、古着に付いたイヤな匂いの原因でした。
古着を買うときは、見た目のデザインや安さだけではなく、匂いも確かめてから買うようにしたいです。
古着の匂いの取り方・重曹
古着の匂いを、弱アルカリ性の重曹で取る方法をご紹介します。
重曹は弱アルカリ性と反対の性質である、酸性臭の以下の3つを取る時に使います。
- 体臭
- 汗の匂い
- 腐った卵の匂い
重曹での古着の匂いの取り方は以下のとおりです。
- 洗面器にぬるま湯(40~50度)を入れて、重曹をスプーン1杯入れて溶かします。
- つけおきを30分~1時間程します。
- そのあと洗濯機に入れて、洗濯したあと、天日干しします。
注意点は、以下のとおりです。
- シルクやウールなどの繊細な素材の服は、傷んでしまうことがある。
- 麻などの天然素材の服は色落ちするかもしれない。
古着の匂いの取り方・クエン酸
古着の匂い取りには、酸性のクエン酸を使うというやり方もあります。
クエン酸は酸性と反対の性質であるアルカリ臭の、以下の3つの匂いを取る時に使います。
- トイレの匂い
- 動物の糞尿臭
- 魚の腐った匂い
クエン酸での古着の匂いの取り方は以下のとおりです。
- 洗面器にぬるま湯(40~50度)を入れてクエン酸を大さじ1杯入れて溶かします。
- つけおきを数時間します。
- そのあと洗濯機に入れて洗濯したあと、天日干しします。
注意点は、以下のとおりです。
- ハイターなどの塩素系漂白洗剤をクエン酸と混ざると、反応して有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないで下さい。
- クエン酸が洗い残っていると洗濯物が傷んだり着た時に肌がチクチクしてしまうので、洗濯機でのすすぎをしっかりしてください。
古着の匂いの取り方・その他の方法
古着の匂いの取り方で、重曹・クエン酸以外の方法をご紹介します。
- 天日干し
- お風呂に干す
- お湯で洗う
- 酸素系漂白剤で付け置き洗い
- アイロンのスチーム機能でにおいを飛ばす
- ドライヤーで匂いをとばす
- 消臭スプレーを使う
- クリーニングに出す
天日干し
重曹などで洗えないデリケートなシルクなどは、普通に洗ったあと日が当たりやすいところに干しましょう。
そして布用の消臭スプレーをまんべんなくかけましょう。
ポイントは、朝干して夕方取り込むことです。(影干しのマークの入ったものはお風呂場などに干しましょう)
お風呂に干す
お風呂に干す手順は次のとおりです。
- まず自分がお風呂に入ります。
- お風呂を出た後、湯気が出ているうちに古着をつるして蒸気を当てます。
- 一晩吊るしておいて、翌日外に干しましょう。
お湯で洗う
洗面器や浴槽に、40度から60度のお湯を入れ、洗いたい古着を入れます。
そして半日~1日付けおきしておきます。
その後、普通に洗います。
酸素系漂白剤で付け置き洗い
酸素系漂白剤で付け置き洗いする手順は、つぎのとおりです。
- 洗面器や浴槽に40度から60度のお湯をはり、そこに使用量分の酸素系漂白剤をいれます。
- 古着を入れ、30分から1時間付けおきします。
- そのあと普通に洗濯機で洗濯します。
注意点としては、酸素系漂白剤の粉末タイプをつかいましょう。
塩素系漂白剤を使ってしまうと、染料も漂白されてしまって、ムラができてマダラになってしまいます。
私は以前、塩素系漂白剤で漬け置きして、見事にマダラになりました。
せっかく買ったお気に入りの古着が着れなくなるので、絶対に塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
アイロンのスチーム機能で匂いを飛ばす
アイロンのスチーム機能を使い、蒸気の力で古着の匂い成分を飛ばすことができます。
アイロンから出る細かい水の粒子が、古着に付いている匂いの成分にくっついて、匂いの成分とともに蒸発するためです。
お手持ちのスチームアイロンに、ハンガーショット機能があれば、アイロン台を出さなくてもスチームを当てられるので便利です。
ドライヤーで匂いをとばす
ドライヤーで匂いをとばす手順は次のとおりです。
- 古着が入る大きなビニール袋に穴を5~10個あけます。
- 古着を入れて、ドライヤーの風量を最大にして1分ほど過熱します。
- ビニール袋の中の古着に、まんべんなくドライヤーの熱風が当たるようにしましょう。
熱に弱い素材の古着は、この方法は使えないのでお風呂に干しましょう。
消臭スプレーを使う
洋服用の消臭スプレーで、古着を消臭しましょう。
古着の目立たない部分にスプレーして、変色しないことを確認して大丈夫なら、全体にかけましょう。
クリーニングに出す
自分で古着の匂いを取るのが面倒な方や、自宅の洗濯機では洗えない衣類(スーツやコート・革ジャン)の場合は、クリーニングに出して、脱臭や消臭をしてもらいましょう。
完全に無臭になるわけではありませんが、かなりイヤな匂いを取ることができます。
クリーニング店が自宅の近くに無い場合や、忙しくて出しに行く時間がない方は、宅配クリーニングが便利です。
まとめ
古着の匂いの原因は、過去の所有者の生活環境や保管方法によるものです。
匂いの取り方としては、重曹やクエン酸を使うのが効果的です。
その他の方法として、消臭スプレーを使ったり、クリーニングに出すことも有効です。
ただし、素材や匂いの濃度によっては、完全に取り除くのが難しいこともあります。
時間の経過と共に、匂いが薄れることも期待できるし、個人の好みや感じ方にもよるため、様々な方法を試してみてください。
以上「古着の匂いの原因と取り方は?重曹・クエン酸・その他の方法」でした。
ご参考になれば幸いです。
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