節分の時期が来ると、
- 恵方巻きの方角は誰がどうやって決めてるの?
- 今年の恵方巻きはどの方角を向いて食べればいいの?
と気になります。
お教えします
テレビなどで今年の恵方は南南東とか言われて方角が毎年変わっています。
恵方は神社かお寺の関係者の誰かが、何らかの方法で毎年決めているのかと思っていませんか?
私は思っていました。^^;
この記事では恵方巻きの方角の決め方と、2024年はどちらの方角を向いて食べれば願いが叶うのかなどを解説いたします。
驚きの結果をごらんください。
恵方巻きの方角の決め方
方角は16通り
方角は、東、西、南、北、北東、南東、南西、北西、北北東、東北東、東南東、南南東、南南西、西南西、西北西、北北西の16通りあります。
恵方は4方角だけ
九星術の方位神である歳徳神(としとくじん、とんどさん)がいらっしゃる方角が吉方で、恵方または「明の方(あけのかた)」になり次の4方角だけです。
- 東北東
- 西南西
- 南南東
- 北北西
歳徳神は1年毎にこの4方角のどこかに住まいを変えられているのです。
歳徳神がその年に4方角のどこにいらっしゃるかは、神社庁などに問い合わせをしなくてもわかります。
はるか未来の何年先の恵方の方角までも、もうすでに決まっているからです。
次に恵方の決め方について解説します。
十干
十干は10の要素から構成されています。
- 甲(こう、きのえ)十干の1番目
- 乙(おつ、きのと)十干の2番目
- 丙(へい、ひのえ)十干の3番目
- 丁(てい、ひのと)十干の4番目
- 戊(ぼ、つちのえ)十干の5番目
- 己(き、つちのと)十干の6番目
- 庚(こう、かのえ)十干の7番目
- 辛(しん、かのと)十干の8番目
- 壬(じん、みずのえ)十干の9番目
- 癸(き、みずのと)十干の10番目
方角は、十干の10個のうちの8個と、12支と八卦のうちの4個を加えた24個の方角で分割されています。
この二十四山(にじゅうしざん)といわれる24分割法は風水や中国占術の多くで採用されています。
現代で普通に利用されているのは16方位で、東、西、南、北、北東、南東、南西、北西、北北東、東北東、東南東、南南東、南南西、西南西、西北西、北北西などの16通りです。
24方位の方角を16方位に直すと「やや南」というような微調整が必要になります。
旬の話
余談ですが、古代中国では太陽が10個あって毎日入れ替わりで昇ると考えられていました。
10日でひとめぐりします。
十干(じっかん)は10個の太陽に付けられた名前です。
いまでも次のような言い方があります。
- 上旬
- 中旬
- 下旬
太陽が10日でひとめぐりすることを「旬」と言います。
2024年の恵方はどちらの方角?
恵方はその年の十干(じっかん)で決まります。
表にまとめると2024年は、西暦の1の位が4なので恵方は「東北東やや東」になります。
年の十干 | 西暦年の1の位 | 年 | 恵方 | ||
24方位 | 十二支 | 16方位 | |||
甲・己 | 4・9 | 2024年 | 甲 | 寅卯間 | 東北東やや東 |
乙・庚 | 0・5 | 2025年 | 庚 | 申酉間 | 西南西やや西 |
丙・辛 | 1・6 | 2021年 | 丙 | 巳午間 | 南南東やや南 |
戊・癸 | 3・8 | 2023年 | |||
丁・壬 | 2・7 | 2022年 | 壬 | 亥子間 | 北北西やや北 |
恵方とは
- 歳徳神
恵方とは歳徳神(としとくじん、とんどさん)という九星術の方位神のいる方角です。
恵方に向かって事を行えば、あらゆることの縁起が良く、おめでたいとされています。
かつては節分の恵方巻きを食べるときだけではなく、初詣を恵方の方向の神社に参ったり、初めての事を行なうときには恵方に向かって行なっていました。
恵方巻きとは
節分
恵方巻きは節分に食べます。
節分は雑節の一つとして春の始まりの立春の前日である節分に、邪気を追い払うために行われます。
主に、豆をまきながら「鬼は外、福は内」と声を出して、鬼を追い払い豆を年齢の数だけ食べます。
節分は1985年~2020年までは2月3日で2021年は2月2日でしたが、2022年~2024年は2月3日に戻りました。
恵方巻きの風習
恵方巻きの風習は節分の行事食として「恵方巻き」である太巻き寿司1本を、恵方を向いてまるごと切らずに丸かぶりします。
願い事を思い浮かべながら無言で最後まで一気に食べきると、願い事がかなうといわれています。
関西では「丸かぶり寿司」といいます。
恵方巻きの発祥は大阪と言われていますが、正確な発祥はわからないようです。
最近では、自宅で恵方巻を縁起物として楽しむ人が増えていて、百貨店では恵方巻きのインターネット予約が伸びています。
高齢者は恵方巻きの喉のつまりに注意
高齢者が恵方巻を食べる際には、喉が詰まるリスクに注意する必要があります。以下はそのための注意点です。
- 食べる際の注意: 恵方巻を食べる際には、噛むことや飲み込むことに集中してゆっくりと食べるようにしましょう。急いで大きなかたまりを食べると、喉に詰まる危険性が高まります。
- 大きさを調整する: 恵方巻は大きいものもありますが、高齢者には喉に詰まりやすい恐れがあるため、口に入れやすい大きさにカットするか、手でちぎってから食べるようにすると安全です。
- 具材に注意する: 恵方巻には具材が詰まっていますが、硬い具材や大きな塊状のものが含まれている場合は、噛み切るのが難しくなることがあります。そういった具材は避けるか、細かく切ってから食べるようにします。
- 飲み物を用意する: 高齢者が恵方巻を食べる際には、水などの飲み物を用意しておくと、喉に詰まった場合にすぐに飲むことができ、緊急時の対処がスムーズになります。
これらの注意点を守り、高齢者は安全に恵方巻を楽しみましょう。
まとめ
- 恵方巻きの方角の決め方
- 恵方は4方角だけ
恵方は毎年変わりますが、東北東、西南西、南南東、北北西の4方角だけです。 - 十干
恵方はその年の十干(じっかん)で決まっています。十干(じっかん)は、10の要素から構成されています。
- 恵方は4方角だけ
- 2024年の恵方はどちらの方角?
2024年は西暦の1の位が4なので、恵方は「東北東やや東」になります。 - 恵方とは
恵方とは、歳徳神(としとくじん、とんどさん)という九星術の方位神のいらっしゃる方角です。 - 恵方巻きとは
恵方巻きの風習は、節分の行事食として「恵方巻き」である太巻き寿司1本を恵方を向いてまるごと切らず丸かぶりして、願い事を思い浮かべながら無言で最後まで一気に食べきると願い事がかなうといわれています。 - 高齢者が恵方巻を食べる際には、喉が詰まるリスクに注意する必要があります。
恵方は、はるか昔に未来の分まで決めてあるので、現代に住む我々はそれに従った形で風習として恵方巻きの丸かぶりを楽しむことが出来ます。
歳徳神がいらっしゃる恵方の方角を向いて黙々と太巻きを食べながら、願い事を神さまにお願いするなんてノスタルジックな反面、現世利益的な側面もあると思います。
そんな風習を実践している私達って、けなげだな~なんて思ってしまいます。
さて今年の恵方の方角がわかったところで、今年の節分も、ご家族皆さまで恵方巻きを楽しみましょう!